オリジナル版と単行本版の本文異同
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 06:49 UTC 版)
「イエスタデイ (村上春樹)」の記事における「オリジナル版と単行本版の本文異同」の解説
登場人物の木樽(きたる)が歌う、関西弁訳のビートルズの「イエスタデイ」の歌詞は、単行本収録に際して大幅に削られた。「歌詞の改作に関して著作権代理人から『示唆的要望』を受けた」ためと、村上は『女のいない男たち』のまえがきで説明している。歌詞の削除に伴って、大きく加筆訂正がなされた。 オリジナル版単行本版p397「こんな歌詞だ。」 削除 p397「イエスタデイ」の歌詞、19行 19行のうち16行分が削除された。 p397―― 「始まりはそんな・・・(中略)・・・ただあきれてその歌を聴いていただけだった。」(約310字)が挿入された。 p401「『そらまあ、意味みたいな・・・(中略)・・・理屈は通ってるやろ』」 削除 p401「『蘊蓄じゃない。世界中に知られている事実だ』と僕は言った。・・・(中略)・・・湯気の中から言った。」 「よく」「まあ」「のんびりした」などの言葉が付け加えられた。 p401「そしてまたサビの部分を歌った。」 35文字分の言葉が付け加えられた。 p401「イエスタデイ」の歌詞、4行 まったく異なる歌詞に変えられた。歌詞のあとに「とかなんとか。」という言葉が付け加えられた。 p401「『悲しい歌やないか・・・(中略)・・・浮き彫りにしている』/言葉の無駄な消費を避けるために僕は話題を変えた。」 全文削除され、約130字分の文章が付け加えられた。 p406「フラニーとゾーイ」 「フラニーとズーイ」 p420-421「たとえば車を運転していて・・・(中略)・・・そして木樽のことをつい思い出してしまう。」 全文にわたって大幅に加筆修正がなされた。 p421「イエスタデイ」の歌詞、5行 5行のうち2行分が削除された。
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