オバマ政権との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/14 14:05 UTC 版)
「ジェームズ・ダイモン」の記事における「オバマ政権との関係」の解説
民主党員であり、オバマの故郷であるシカゴで働いた経験もあるダイモンは、2008年アメリカ合衆国大統領選挙でバラク・オバマが勝利すると財務長官としてオバマ政権に加わるのではないかという予測もあったが、実際に指名されたのはニューヨーク連邦準備銀行総裁のティモシー・ガイトナーであった。 JPモルガン・チェースによるワシントン・ミューチュアルの買収後、ダイモンが指揮した不動産価格の暴落、信用危機、全米の企業に影響したバンク・オブ・アメリカ、シティバンク、ワコビアなど銀行の倒産危機への対応についてオバマは次のようにコメントしている。 JPモルガンのように非常に良く運営されている銀行は数多くあるが、中でもそのCEOのジェーミー・ダイモンは良い例だ。巨大なポートフォリオをうまく運営していることで罰せられるべきとは思わない。 ダイモンは前アメリカ合衆国大統領首席補佐官のラーム・エマニュエルなどを通じてホワイトハウスと親密な関係を持ち、オバマ政権に影響を振るっている。また、ロイド・ブランクファイン(英語版)、ヴィクラム・パンディット(英語版)と並び、財務長官のティモシー・ガイトナーに自由なアクセスを持つ三人の最高経営責任者と言われている。 しかしながら、オバマ政権の方針に公然と反対する姿勢も多々報じられている。 2012年5月15日には、ABCの The Viewに出演したオバマは、ウーピー・ゴールドバーグがJPモルガン・チェースが20億ドルの損失を計上したことに関する質問に対し、無責任との批判に対しダイモンを擁護し「初めに言っておくが、JPモルガンは最も良く経営されている銀行の一つだ。社長のジェーミー・ダイモンは世の中で最も賢い銀行家の一人だ」と述べつつ「しかし、この案件は調査される」と付け加えた。 2012年の大統領選挙でオバマが再選された場合は現財務長官のティモシー・ガイトナーは引退する。このため、JPモルガン・チェースの最高経営責任者として金融危機をほぼ無傷で乗り切ったダイモンが長官候補となる可能性は高いと言われている。
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