オス・メスと極性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 16:02 UTC 版)
接続部が凸になっている、もしくは芯線が飛び出している側が「オス("male")」あるいは「ピンインサート」等と呼ばれる。一般に挿す側。 逆に、凹になっている側、芯線が入る穴があいている側が「メス("female")」あるいは「ソケットインサート」等と呼ばれる。一般に挿される側。 コネクタの型番にM/Fの表記を用いてオス/メスの区分を明示している物がある。 極性(電極の+/-)とオス・メスとの関係が、規格(標準)によってしっかり定められている場合もあるが、定まっていない場合がある。例えば、ACアダプタでしばしば用いられている外径5.5mm内径2.1mm(5.5mm x 2.1mm)の丸型コネクタは、数十年ほど前は、内側と外側のどちらを+とするかのルールがなく、極性が逆のコネクタが混在していた。その結果、極性が逆のコネクタを接続してしまい機器が故障してしまうこともあった。そこで、極性を統一しようという動きが生まれ、5.5mm x 2.1mmなどの丸型コネクタに関しては「内側は+、外側は-」でおおむね統一された。だが楽器用のACアダプタについては、そうした統一の動きが起きる以前に内側が-のものが普及していてほぼ統一状態であったため、極性を統一する動きが起きた後も逆極性のものを使いつづけ製造しつづける、という事態になった。そうした混乱や不便を教訓として、コネクタの規格を定める時には、あらかじめ電極の+/-の極性も定めることが多くなった。例えば、近年ACアダプタに用いられることが増えたEIAJコネクタは内側が+で統一されている。規格によって極性まで定められているコネクタを「極性統一プラグ」と言う。
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