エルモア・ジェームスの録音
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「シェイク・ユア・マネーメイカー」の記事における「エルモア・ジェームスの録音」の解説
「シェイク・ユア・マネーメイカー」は、テンポが早い、12小節のブルース形式の曲で、スライドギターが特徴となっている。ジェームスはこの曲を、1961年の夏に、ルイジアナ州ニューオーリンズのコズィモ・マタッサのスタジオ(J&Mスタジオ)で、「キャンドルライト (candlelight)」と称される労働組合員以外のミュージシャンを使ったセッションによって、吹き込みを行なった。ドラマーでブルースハープ奏者のサム・マイヤーズ (Sam Myers) によれば、ジェームスは労働組合と問題を引き起こしており、録音セッションは夜になってから、光を落として、近所の住民の注意を引かないように行なわれたという。この録音のためにジェームスは、ミシシッピ版のバックバンドとして、ジョニー・"ビッグ・ムース"・ウォーカー (Johnny "Big Moose" Walker)(ピアノ)、サミー・リー・ブリー (Sammy Lee Bully) (ベース)、キング・モーズ・テイラー (King Mose Taylor)(ドラム)を集め、ザ・ブルームダスターズ (The Broomdusters) と称した。吹き込みは、1回目は失敗したものの、2回目のテイクがシングル盤のマスターとして使用された。このセッションでは、数曲の録音が行なわれたが、当時は「シェイク・ユア・マネーメイカー」と「Look on Yonder Wall」だけがレコード化された。 「シェイク・ユア・マネーメイカー」はジェームスにとった、最も広く知られた曲となり、ダンス曲としても人気が出た。活動家で作家のジェームズ・メレディスは、エルモア・ジェームスがミシシッピ州の「Mr. P's という粗末なジューク・ジョイント(juke joint:安酒場)で」、この曲を演奏し、「群衆を熱狂させる」様子を実見したことを書き記している。また、「30分かそれ以上、休むことなくバンドがこの曲を演奏することもよくあり、演奏が終わると集まっていた群衆が、もっとやってくれと懇願することもしばしばだった」という
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