エポキシパテ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/19 07:03 UTC 版)
エポキシパテ(epoxy putty)とはエポキシ樹脂を主成分とするパテ(充填剤)の総称である。
概要
主に粘土状で、エポキシ樹脂のプレポリマーと硬化剤をそれぞれ含む2剤を練り合わせて混合する事で重合して硬化する。用途に応じて物性や硬化時間が異なる各種製品が市販されている。
業務用の他、一般家庭においても欠損部や破損部分の修復、穴埋めなどに用いられ、その加工性から現在では模型製作に多く用いられ、模型専用のものも開発された。特に粘土状である事からフィギュアの造形に多用される。また特に木工用の物は硬化時間が数分と短く硬化後の切削性も良い事から造形用途に多用される。
業務用のパテ
チタニウムや各種セラミック、シリコーンなどの成分を含有し、その性質も含有成分により、耐食性に優れたもの、耐熱性に優れた物もある。
安全性
エポキシパテには人体にとって有害な成分が含まれており[1]、使用時には微量が人体に吸収されるため[2]、作業時には素手ではなく手袋を用い[3]、使用後は良く手を洗うことが望ましい[1]。
脚注
エポキシパテ(エポパテ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 19:32 UTC 版)
「プラモデル」の記事における「エポキシパテ(エポパテ)」の解説
粘土状の2種類の基剤をほぼ同量混和して用いる。混ぜ合わせた後の作業時間は早くて1分 - 5分、通常は数十分から数時間で、おおむね一日程度で完全硬化する。ヒケはあまり起きない。種類によっては完全に固まるとかなり硬くなるので、適度な硬さの段階で切削すると加工性がよい。2種類のパテが均一になるよう混ぜ合わせるのが使用上の注意である。模型用のほかに木工用や金属用のものが市販されている。エポキシパテの成分はエポキシ樹脂項目を参照。皮膚が弱い場合には手袋必須である。日本以外ではミリプットのブランドのものが使われており、日本ではポリパテよりも導入が遅かった。一般向けとしてセメダイン社の製品、模型用としてはタカラの「改造くん」が1980年代前半から存在し、その後1980年代後半からフィギュア制作などに多用され、各社から模型用の新製品が発売されていった。
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