エポキシ樹脂の靭性向上手法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 03:26 UTC 版)
「エポキシ樹脂」の記事における「エポキシ樹脂の靭性向上手法」の解説
エポキシ樹脂の靭性向上手法には、一般的に以下の2つの手法がある。 エポキシ樹脂または硬化剤の骨格の改良 剛直な骨格や分子鎖を導入する。ただし、剛直にするだけでは靭性が逆に低下することがあるので、同時に架橋密度を低下させる必要がある。しかし、架橋密度低下により破壊靭性値は向上するが、Tgが低下する傾向にある。あるいは柔軟鎖を導入し、弾性率低下(内部応力低下)を誘発し、靭性を向上させる。 エポキシ樹脂へ改質剤を添加する 従来使用されている樹脂系に対して柔軟鎖を持つポリマー(ゴム、エラストマー)を添加することで、内部応力低下させて靭性を向上させる。あるいは、強靭な熱可塑性ポリマー(エンジニアプラスチック)を添加することで、樹脂がさまざまなモルホルジーを形成し、キャビテーション効果によって靭性が向上することがある。
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