ウダヤナ王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/27 06:46 UTC 版)
詳細は「ウダヤナ」を参照 シャターニーカ2世の息子ウダヤナ(उदयन)は、父の跡目を継ぎ、ヴァツサ国王となった。妃ヴァーサヴァダッター(वासवदत्ता)との間に、ボーディ(बोधि)という息子がいたと考えられている。ブッダや、アヴァンティ国のプラディヨータ王と同時代の人物であったと考えられている。ブッダは、ウダヤナ王の治世に何度か首都カウシャーンビーを訪れ、その教えを広めていて、ウダヤナ王も仏教の在家信者となったと伝えられている。 ウダヤナ王は、様々な文学に登場する。 『カターサリットサーガラ』では、ウダヤナ王の遠征について、長い物語が語られている。 『プリヤダルシカー』は、ウダヤナ王のカリンガ国遠征の勝利と、ウダヤナ王の妃アーラニヤカー(आरण्यका)の父であるアンガ国のドリダヴァルマン王の復位について、伝えている。 仏典『ダンマパダ』の注釈には、ウダヤナ王と、アヴァンティ国王プラディヨータの娘ヴァーサヴァダッター(वासवदत्ता)あるいはヴァースラダッター(वासुलदत्ता)との結婚について述べられている。また、他に、クル国のバラモンの娘マーガンディヤー(मागन्दिया)と、財務大臣ゴーサカ(घोसक)の養女サーマーヴァティー(सामावती)という妃がいた、とも述べられている。 『ミリンダ王の問い』には、農家の娘ゴーパーラマーター(गोपालमाता)がウダヤナ王の妻となったことが語られている。 バーサの戯曲『スヴァプナ・ヴァーサヴァダッター』や『プラティジニャー・ヤンガンダラーヤナ』では、主人公である。『スヴァプナ・ヴァーサヴァダッター』では、ヴァーサヴァダッター妃の他に、マガダ国王ダルシャカ(दर्शक)の妹であるパドマーヴァティー(पद्मावती)という妃があったことが描かれている。 『ラトナーヴァリー』には、妃であるヴァーサヴァダッターの召使であるサーガリカー(सागरिका)と、ウダヤナ王との恋愛が語られている。
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