ウクライナ政界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 01:54 UTC 版)
「イーホル・コロモイスキー」の記事における「ウクライナ政界」の解説
政治専門家らは、コロモイスキーをユーリヤ・ティモシェンコおよびユーリヤ・ティモシェンコ・ブロックの協力者とみなしていた。だがRIAノーボスチ(2010年1月)によると、コロモイスキーとティモシェンコの関係は「少し前から、おそらくは2010年のウクライナ大統領選への資金援助を彼が断ったために、悪化した」という。クロアチアの新聞紙 Nacionalが2007年9月に報じたところによると、コロモイスキーは当時のウクライナ大統領ヴィクトル・ユシチェンコとユシチェンコの選挙ブロック「我らのウクライナ」の支援に回ったという。2012年ウクライナ最高議会選挙の際には、コロモイスキーはビタリ・クリチコのウクライナ民主改革連合(UDAR)のメインスポンサーの一人とみなされていたが、UDAR側はこれを否定している。 コロモイスキーは1+1メディアグループ株の70%を保有し、同グループのテレビ局の一つ1+1ではウォロディミル・ゼレンスキーがウクライナ大統領役を演じたドラマ『国民の僕』が放送されていた。2019年3月31日、本当のウクライナ大統領選挙に出馬したゼレンスキーは第一回投票で首位に立ち、2位には前大統領ポロシェンコがつけ、ティモシェンコは3位となって決選投票に進めなかった。2019年4月21日、ゼレンスキーは決選投票でも勝利した。 ゼレンスキーは大統領就任後、経済への影響力が強すぎるとしてオリガルヒを弱体化させる法案を推進した。オリガルヒの政党への献金や大企業の民営化への参加を禁止するこの法案は2021年9月22日に可決され、コロモイスキーも同法の対象となる可能性があるとみられている。ただし、この法案は選挙キャンペーン時からのものであり、ヴィクトル・メドヴェドチュクのような敵対するオリガルヒをつぶすためのものだとされる。実際、メドヴェドチュクはウクライナ人制裁リストに入れられ、自宅軟禁された。また、ゼレンスキーはコロモイスキーに不利な検事総長や国立銀行総裁らを排除したとも指摘される。
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