ウクライナでの改良作業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 03:30 UTC 版)
T-64の開発元であるウクライナ東部・ハルキウのO・O・モローゾウ記念ハルキウ機械製造設計局(ХЗТМ、KhZTM)では、ディーゼルエンジンを搭載するT-80UD(Т-80УД)が開発された。これはガスタービンエンジンの失敗に備える保険として開発された6TD対向ピストン型ディーゼルエンジン搭載したもので、燃費の良さから崩壊直前のソ連の経済的苦境に対応する形で1987年から採用配備された。また指揮戦車のT-80UDKも開発され、ウクライナなどで使用されている。 独立後のウクライナではハルキウ機械製造設計局を中心に、T-80UDの改良作業を積極的に推進した。その一過程として、パキスタンへ輸出された車輌の一部にはソ連時代の鋳造砲塔に換えてウクライナ製の新しい溶接砲塔が採用された。自国向けの新型戦車としては、溶接砲塔に加えて新型エンジンと爆発反応装甲を搭載したT-84を開発・配備した。2001年にはさらなる改良型であるT-84U オプロートや、その輸出型であるT-84-120 ヤタハーンが登場した。ヤタハーンはNATO標準の120mm主砲を搭載しており、トルコ、ギリシャ、マレーシアでのトライアルに参加したが、採用には至らなかった。2009年にはT-84U オプロートの改良版であるBM オプロートが登場し、タイ陸軍への輸出に成功している。
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