ウクライナとのガス紛争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/29 05:39 UTC 版)
「サウス・ストリーム」の記事における「ウクライナとのガス紛争」の解説
サウス・ストリームは、これまでウクライナを経由して輸送されていたガスの一部を、欧州向けに新たなガス供給源を提示する代りにウクライナを迂回させる計画とみられていた。一方で、サウスストリームの海底敷設分の大部分はウクライナの大陸棚上に敷設されるものと予想されていた。ウクライナがプロジェクトに待ったをかける機会は限られているが、少なくともパイプラインをウクライナの大陸棚に敷設する際には、大規模な環境影響調査・評価とウクライナ当局からの環境面での許可が必要になる。このため、ウクライナがサウス・ストリームへの建設許可を出すのと引き換えに、ジョージアからウクライナへのパイプライン「ホワイト・ストリーム(White Stream)」建設にロシアが許可を出すとの憶測もあったが、結局パイプラインはウクライナの排他的経済水域を迂回するためトルコの排他的経済水域内を通る様にルート変更された。2009年11月初頭、ロシア・プーチン首相はオーストリア首相ヴェルナー・ファイマンとの会談の席上で、料金を払わず欧州向けのガスを繰り返し国内用に転用しているとしてウクライナを非難し、「ガス輸送のパートナーであるウクライナが、契約上の義務を果たしてくれるものと大いに期待している」と述べて、あらためてサウス・ストリーム計画を支持する姿勢を表明した。
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