ウイグル民族運動の指導者として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:23 UTC 版)
「ラビア・カーディル」の記事における「ウイグル民族運動の指導者として」の解説
ジョージ・W・ブッシュアメリカ大統領と肩を組むラビア・カーディル(2008年ホワイトハウス) アイリーン・ドナヒュー(英語版)アメリカ合衆国人権大使と会談するラビア・カーディル(2011年) アメリカでは国際ウイグル人権民主基金を設立し、2006年5月29日には、アメリカ・ウイグル人協会(英語版)会長に就任した。チベット亡命政府におけるダライ・ラマ14世のようなカリスマ的指導者を欠いた在外ウイグル人運動にとって、ラビアの存在は重要であり、世界ウイグル会議の指導者エルキン・アルプテキンの要請を受けて、11月26日にドイツのミュンヘンで開かれた大会で、ラビアは世界ウイグル会議の第2代議長(総裁)に選出された。一方で中国政府はラビアを脱税の罪で告発し、ラビア家族の会社とラビアビル貿易有限会社に計2200万人民元罰金、アリム・アブドゥレイム(息子)に有期懲役7年・50万罰金、カハル・アブドゥレイム(息子)に10万罰金の判決を下した。 ラビアの活動は国際社会の注目を集め、投獄中の2004年にラフト人権基金の人権賞を受賞したほか、2006年にはノーベル平和賞の受賞候補の1人にも選ばれている。一方で中国政府は、ラビアを「東トルキスタン・テロリスト勢力(东突恐怖势力)」「分離独立主義者」の一員であるとして批判を続けており、国際社会におけるこうした動きを牽制している。ラビア自身はダライ・ラマと会談した際に暴力的手段を用いず、高度な自治権を求めるとした。 2017年11月、ラビアは世界ウイグル会議議長の地位をドルクン・エイサに譲るとともに、「世界ウイグル会議特別指導者」の称号を受けた。ラビアは前副総裁のセイット・トムチュルクや日本ウイグル連盟のトゥール・ムハメット等を各地域におけるラビアの特別代表として任命し、独自の活動を続けている。
※この「ウイグル民族運動の指導者として」の解説は、「ラビア・カーディル」の解説の一部です。
「ウイグル民族運動の指導者として」を含む「ラビア・カーディル」の記事については、「ラビア・カーディル」の概要を参照ください。
- ウイグル民族運動の指導者としてのページへのリンク