インド亜大陸以外でのチラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/08 10:09 UTC 版)
「チラム (喫煙具)」の記事における「インド亜大陸以外でのチラム」の解説
1960年代以降、旅行者、主にヒッピーによりチラムの文化は欧米に持ち込まれた。 1960年代以降、装飾の施された竹のチラムはアメリカ合衆国の民芸品となった。これら手作りのチラムはサンフランシスコのヘイト・アシュベリーやニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジなどの街角にてアーティストにより手売りされている。これらアメリカの竹製のチラムはボルネオの伝統的な竹のパイプのデザインに似ているが、火皿には真鍮の、電球の部品が流用されることが多い。 ラスタファリズムの儀式にもチラムが用いられる。毎週の集会(reasoning session)や祝日には牛の角や木でできたチラムを用いた儀式が執り行われる。ラスタファリズムでは煙を冷やす目的で長い筒などが接続された状態で用いられることが多い。また水パイプとおなじ仕組みをもったチラムはチャリース(英語: Chalice (pipe))と呼ばれ、この語は聖書の申命記に由来している。チラムを使用する前にはジャー(ヤハウェ)への感謝と賞賛が捧げられる。 アルフレッド・ダンヒル(Alfred Dunhill)によれば、アフリカにも大麻の喫煙のため、時代を下るとたばこの喫煙のためにチラム型の喫煙具を用いる文化があった。ウガンダでは喫煙具としては瓢箪や動物の角がよく用いられたが、一方でチラム型の喫煙具も存在した。ムテサ王のものは最も有名なパイプの一つである。
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