イルファーン・カーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/23 08:29 UTC 版)
イルファーン・カーン Irrfan Khan |
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本名 | サーハブザーデ・イルファーン・アリー・カーン Sahabzade Irrfan Ali Khan |
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生年月日 | 1967年1月7日 | ||||||||||
没年月日 | 2020年4月29日(53歳没) | ||||||||||
出生地 | ![]() |
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死没地 | ![]() |
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職業 | 俳優 | ||||||||||
主な作品 | |||||||||||
『スラムドッグ$ミリオネア』 『アメイジング・スパイダーマン』 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 『ジュラシック・ワールド』 『インフェルノ』 |
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イルファーン・カーン(ヒンディー語: इरफ़ान ख़ान, ウルドゥー語: عرفان خان, 英語: Irrfan Khan, 1967年1月7日 - 2020年4月29日)は、インドの俳優。
略歴
ムスリム(イスラーム教徒)の藩王国太守(ナワーブ)の家系に生まれる。修士在学中に奨学金を得て、国立演劇学院(National School of Drama)にて3年間のディプロマ・コースを学ぶ。
1980年代後半からテレビドラマの脇役など俳優としてのキャリアを積み、90年代からは映画界にも進出するが、しばらくは小規模の無名の作品に出演するも注目されなかった。彼の演技力が評価され、映画俳優として本格的に活躍しはじめるのは2000年代に入ってからのことである。また、2006年の『その名にちなんで』以降は国外での評価も高まり、アメリカやイギリスの映画にも出演している。2016年には日、蘭、加合同制作によるNHKスペシャルドラマ『東京裁判』でインド派遣の判事、ラダ・ビノード・パール役を演じた。
ちなみに、『その名にちなんで』の監督ミーラー・ナーイルの作品では、他にも1988年『ミシシッピー・マサラ』にも出演していたが、編集段階で彼の出演部分はカットされてしまったという経緯がある。
2018年3月に神経内分泌腫瘍と診断され、ロンドンで治療を受けていた[1]。2019年2月にインドに帰国して『イングリッシュ・ミディアム』の撮影に参加した[1]。2020年4月28日にムンバイ市内の病院に搬送され結腸感染症の治療を受けたが、翌29日に死去した[2]。
出演作品
公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
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2006 | その名にちなんで The Namesake |
アショケ | |
Sainikudu | パプ・ヤダフ | テルグ語映画 | |
2007 | マイティ・ハート/愛と絆 A Mighty Heart |
キャプテン | |
ダージリン急行 The Darjeeling Limited |
父親 | ||
2008 | スラムドッグ$ミリオネア Slumdog Millionaire |
警部 | |
2009 | ニューヨーク New York |
ローザン(FBIオフィシャル) | |
ニューヨーク、アイラブユー New York, I Love You |
マンスークバイ | ||
2010 | スピーシー・オブ・コブラ Hisss |
Vinkram Gupta | |
2011 | Thank You | ヴィクラム・チョプラ | |
2012 | アメイジング・スパイダーマン The Amazing Spider-Man |
ラダ博士 | |
ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 Life of Pi |
パイ・パテル | ||
2013 | めぐり逢わせのお弁当 The Lunchbox |
サージャン・フェルナンデス | |
2014 | ピクー Piku |
Rana Chaudhary | |
2015 | ジュラシック・ワールド Jurassic World |
サイモン・マスラニ | |
2016 | インフェルノ Inferno |
ハリー・"プロヴォスト"・シムズ | |
ドラマ 東京裁判 Tokyo Trial |
ラダ・ビノード・パール | テレビ・ミニシリーズ、計4話出演 | |
2017 | ヒンディー・ミディアム Hindi Medium |
ラージ・バトラ | |
2018 | ブラックメール Blackmail |
Dev Kaushal | IFFJ2018にて上映 |
アグネスと幸せのパズル Puzzle |
Robert | ||
2020 | イングリッシュ・ミディアム Angrezi Medium |
チャンパク・ガシテラム・バンサル |
脚注
- ^ a b “Irrfan Khan, Magnificent Actor, Dies In Mumbai "Surrounded By Family." He Was 53”. NDTV (2020年4月29日). 2020年4月29日閲覧。
- ^ “Irrfan Khan, actor extraordinaire and India’s face in the West, dies at 54” (英語). Hindustan Times. (29 April 2020) 29 April 2020閲覧。
関連項目
外部リンク
イルファーン・カーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/24 13:59 UTC 版)
「ボリウッドのカーン」の記事における「イルファーン・カーン」の解説
詳細は「イルファーン・カーン」を参照 イルファーン・カーンは、サイーフと並び「第4のカーン」と称されることがある俳優である。2012年公開の『Paan Singh Tomar』でナショナル・フィルム・アワード最優秀主演男優賞を受賞している。この他にアジア・フィルム・アワード 最優秀主演男優賞(英語版)、ナショナル・フィルム・アワード、フィルムフェア賞、国際インド映画アカデミー賞(英語版)を受賞、インディペンデント・スピリット賞にノミネートされるなど多くの国際的な映画賞を受賞している。2015年時点で50本以上のボリウッド映画、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』『ニューヨーク、アイラブユー』『マイティ・ハート/愛と絆』『アメイジング・スパイダーマン』『ジュラシック・ワールド』『インフェルノ』などのインド国外の映画にも多数出演している。2015年9月にラージャスターン州政府(英語版)主催のキャンペーン「Resurgent Rajasthan」のブランド大使(英語版)に任命された。2017年時点でイルファーン出演作品は36億ドルの興行収入を記録しているが、その大半はインド国外で製作された映画である。
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