イラン料理の特色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 06:18 UTC 版)
料理の味付けは薄めで、ふんだんに使われた香草と香辛料で風味が付けられている。果物と香草がふんだんに使用され、食材として用いるほかに保存のために乾燥、瓶詰め、ペースト状に加工されることもある。香辛料ではサフランとシナモンが、香草ではイノンドとコリアンダーの実が多く使われる。食材は温・冷・乾・湿の4種類に分類され、分類に基づいた食材の組み合わせがされている。また、それぞれの性質は気候や体調に応じて使い分けられている。甘酸っぱい味付けが特徴で、デザートではない一つの料理に甘味のある食材と甘味の無い食材を使用する点に特徴がある。このため、ホウレンソウとプルーンを使った仔羊のシチュー、酸味のあるサクランボ(あるいはザクロ)のソースとアヒルの肉を合わせた料理が作られる。イランでは酸味が好まれるため、卓上にはライムのしぼり汁が調味料として置かれることもある。甘味と酸味を組み合わせた料理は、サーサーン朝時代にまで遡ることができる。
※この「イラン料理の特色」の解説は、「イラン料理」の解説の一部です。
「イラン料理の特色」を含む「イラン料理」の記事については、「イラン料理」の概要を参照ください。
- イラン料理の特色のページへのリンク