イムルイル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/22 21:29 UTC 版)
美しき〈夢見る都〉イムルイルは、メルニボネの首都であり、唯一存続している都市であり、イムルイル平原に位置している。都市の地下には〈竜の洞〉がある。 都は防備の施された港のまわりで発展した。この港は内陸の干潟であり、天然の壁を形成している断崖を通る海洞を通じて到達できる。魔法建築家のモンシャンジクが、守りをさらに固めるため海上迷路を建設した。迷路には5本の水路が続いており、それぞれの入り口は断崖の別の場所に開いている。断崖そのものは100フィートほどもの高さがあり、てっぺんには見張り塔がある。経路情報は堅く守られた国家機密である。1本のルートだけに習熟したメルニボネ人の水先案内人が、来訪した船舶の目隠しをほどこされた乗員を導いて迷路を通る。迷路の壁にうがたれた空間には、侵略者を待ち伏せするために伝説的なメルニボネの御座船艦が隠されている。 イムルイルの建築様式は、てっぺんに旗をなびかせた、背が高くて華奢な多色の塔に特徴付けられる。伝統に則って、皇帝が崩御した際には、一本の塔が倒されて、没した皇帝の名を冠した新たな塔が立てられる。絶え間なく改装されてはいるものの、人口の減少によって、多くの塔は手入れをされずに荒れ果てている。100フィートものの高さがある王宮で最も高い塔は、魔法の扉が施された“王の塔”ブ・アール・ネズベットの塔である。他の塔には、“皇帝の塔”ダ・ア・ルプトゥーナが王宮にある。また、海の緑色をした比較的低い塔であるモンシャンジクの塔は、迷宮の建設者の名をとっている。モンシャンジクの塔は港の管理中心である。
※この「イムルイル」の解説は、「メルニボネ」の解説の一部です。
「イムルイル」を含む「メルニボネ」の記事については、「メルニボネ」の概要を参照ください。
- イムルイルのページへのリンク