イベール

ピティナ・ピアノ作曲家事典

イベール

【英】：Ibert, Jacques

[フランス]  1890～1962

執筆者： 実方　康介

　20世紀前半に活躍したフランスの作曲家。音楽に造詣の深い両親の元に生まれ、４歳からピアノを始めた。スペインの作曲家マニュエル・デ・ファリャ（1876年生まれ）とは従兄弟にあたる。12歳頃から作曲の勉強を始め、21歳でパリ音楽院に入学。ミヨー、オネゲルらと交流を持った。29歳で若手作曲家の登竜門であったローマ大賞を受賞。ピアノ曲「物語」や管弦楽曲でなを広め、その後舞台音楽の分野でも成功を収めた。

　パリ音楽院の教育委員やローマのフランス学士院院長、1955年（65歳時）にはパリ・オペラ座総裁になるなど、重要で多忙な役職を歴任しつつ、旺盛な創作活動を行なった。

ピアノ独奏曲

曲集・小品集  [ピアノ独奏曲]

6つの小品／Six pièces 1917

物語／Histoires 1922[21'30"]

巡り合い／Les rencontres 1921-24[16'0"]

組曲  [ピアノ独奏曲]

15のイマージュによる小組曲／Petite Suite en quinze images 1943[16'30"]

種々の作品  [ピアノ独奏曲]

スケルツェット／Scherzetto [3'0"]

ロマンチックな小品／Pièce romantique [6'0"]

ピカルディー地方のクリスマス／Noël en Picardie 1914

廃墟の風／Le vent dans les ruines 1915[3'0"]

妖精／Féerique 1924

フランス風／Française 1926[2'30"]

ヴァルス（ワルツ）／Valse 1927

ルーセルの名によるトッカータ／Toccata sur le nom de Roussel 1929[1'0"]

リリパットの村のいたずらっ子／L'espiègle du village de Lilliput 1937[1'0"]