イアーソーンの派遣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 13:34 UTC 版)
ペリアースが王権に関して神託を乞うたところ、「片足のサンダルの男に注意すべし」との託宣があった。海辺でポセイドーンに犠牲を捧げるときに、アイソーンの息子イアーソーンも呼んだ。イアーソーンが来ると、彼はサンダルを片足にしか履いていなかった。イアーソーンがアナウロス河を渡ろうとしたとき、ひとりの老女に頼まれて彼女を背負って渡ったところ、その意外な重さに思わずよろめいてサンダルを流れに落としてしまった。この老女はヘーラーで、ペリアースがヘーラーへの生け贄をやめてしまったので、罰することにしたのだという。これを見たペリアースは神託を思い出し、イアーソーンに対して「市民の一人の手によって殺されるというお告げがあったとしたら、おまえならその男をどうするか」と問うた。イアーソーンは、「私なら、コルキスの金羊毛の皮を持って帰るように命じるでしょう」と答えた。ペリアースは直ちにイアーソーンにその皮を取りに行くように命じた。このときイアーソーンは王位を要求し、ペリアースはイアーソーンに王位を譲る条件としてコルキス行きを命じたともいう。金羊毛の皮の探索については、イアーソーン及びアルゴナウタイの項目を参照のこと。
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