コルキスの金羊毛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 16:40 UTC 版)
テッサリアーの王アタマースは妻ネペレーとの間に息子プリクソスと娘ヘレーがあった。アタマースはのちにイーノーを後妻にめとり、イーノーはネペレーの子供たちに悪意を抱いていた。テッサリアで起こった不作のため、アタマースが神託を受けようとしたとき、イーノーはデルポイへの使者に工作して、プリクソスを生け贄にするよう神託があったといわせた。土地の住民から強いられ、やむなくアタマースはプリクソスを祭壇に連れて行ったが、ネペレーがプリクソスを奪い、ヘルメースから授かった金毛の雄羊の背にヘレーとともに乗せた。羊は空を飛んで海を渡った。 その途中でヘレーは海に落ちてしまい、その地は「ヘレースポントス(ヘレーの海)」と呼ばれるようになった。現在のダーダネルス海峡である。しかし、プリクソスはコルキスに到達して王アイエーテースに迎えられた。プリクソスは金毛の羊をゼウスに捧げ、その皮をアイエーテースに与えた。アイエーテースは金毛の羊の皮をアレースの杜にある樫の木に打ち付けた。これがコルキスの金羊毛である。
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