コルキスへ帰国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 09:25 UTC 版)
コルキスで父王アイエーテースが伯父ペルセースに王座を奪われたと聞いたメーデイアは、メードスを連れて故郷コルキスに帰り、ペルセースを殺してアイエーテースを再び王座につけた。息子のメードスは後に周辺諸国を征服してメーディアを建国した。 一説によると、メーデイアはアルテミスの巫女だと身分を偽ってペルセースの国に訪れた。そして自分が殺したコリントス王クレオーンの息子ヒッポテースが投獄されていることを知った。実は彼は母の後を追ってきた息子メードスだったが、そうとは知らずにヒッポテースが自分を殺しに来たのだと考えて、彼はメーデイアの息子メードスであり、王を殺すためにやって来たに違いないから自分に引き渡してほしいと説得した。しかしメードスが連れて来られるとメーデイアは自分の息子であることに気づき、メードスにペルセースを殺すよう命じた。そしてメードスがペルセースを殺して王権を奪うと、メーデイアはその地を自分の名前にちなんでメーディアと名付けた。ヘーロドトスも、メーディア人たちはアテーナイから逃亡したメーデイアが自分の名前にちなんでメーディア王国と名付けたと主張したと述べている。
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