イアーソーンとペレアース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 08:22 UTC 版)
「ピューティア第四祝勝歌」の記事における「イアーソーンとペレアース」の解説
男は穏やかに、「われはケイローンの教えに従う者で、かつてペリアースが不正にも我が両親より奪った王位の返還を求めてかく訪れた。それはいにしえゼウスがアイオロスとその子に授けたものだ。われはアイソーンの子で、育て親ケイローンはわれをイアーソーンと名づけた」このように臆することなく答えた。イアーソーンの帰還に、父アイソーンは涙を流し、また父の兄弟たちや彼の従兄弟たちも訪れ、彼はこれらの人と五日に渡って酒宴を開いた。 こうして六日目にイアーソーンは王宮にでかけ、ペリアースに穏やかに対峙し、柔らかな言葉で諄々と理を説き、「武器を持って争うのは愚かしい、いまは、家畜や田畑はあなたに譲ろう。しかし、王杖と玉座はわたしに帰してほしい」と述べた。ペリアースは同意し、しかし「わたしは年老いている。夢のなかでプリクソスの霊が現れ、アイエーテースの国より自分を故郷に帰して欲しい、そして金羊毛皮を持ち帰れ、と訴える。君は若く力に満ちている。この難事を成し遂げた暁に、ゼウスにかけて誓おう、君の望みに従うと」 イアソーンは同意し、ペリアースが述べた航海を実行するため、ギリシア中に伝令を送って参加者を募った。こうして、次の英雄たちが参集した:
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