アーシア・ビビ支援活動
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「アーシア・ビビ事件」の記事における「アーシア・ビビ支援活動」の解説
この間、アーシア・ビビ支援活動は全世界に広がって行った。 ドイツの人権・人道支援政策担当議員のマルクス・ローニング(ドイツ語版)は、「アーシア・ビビの裁判を注意深く見守っている。一審判決に深い懸念を抱いている。信仰を理由に訴えるなど、受け入れ難いことだ」と語った。 フランスのジャーナリストで、特にアフガニスタンやパキスタンで取材しているアンヌ=イザベル・トレ(フランス語版)は「アーシア・ビビ国際委員会」を立ち上げ、2011年5月に『冒涜』と題するアーシア・ビビに関する著書を発表した。本書はスペイン語に翻訳されたが、スペインではさらに2012年にアーシア・ビビとの連名で『ここから私を出して!』を発表。この後もアーシア・ビビの家族を支援し、「人種主義・反ユダヤ主義反対国際連盟 (LICRA)」もトレの活動に参加した。 フランス外務省は2011年5月にアーシア・ビビの夫と娘を招き、支援を表明した。一方、パリ市は2015年にアーシア・ビビに名誉市民の称号を授与した。パリ市名誉市民は、基本的自由のための闘いを称えると同時に、称号授与者を「保護すること」を目的とする称号である。 アーシア・ビビは2013年のクリスマスと2014年10月に教皇フランシスコ宛に送った出紙に収監の状況について書き、揺るぎない信仰を伝えた。教皇フランシスコは、2015年4月にアーシア・ビビの夫と娘をバチカンに招き、「アーシアのために、あなた方のために、苦しむすべてのキリスト教徒のために」祈った。
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