ブラックバック亜科とは? わかりやすく解説

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ブラックバック亜科

(アンテロープ亜科 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/04/29 10:15 UTC 版)

アンテロープ亜科
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 鯨偶蹄目 Cetartiodactyla
亜目 : ウシ亜目 Ruminantia
: ウシ科 Bovidae
亜科 : アンテロープ亜科 Antilopinae
学名
Antilopinae Gray1821
[1][2]

アンテロープ亜科(アンテロープあか、Antilopinae)は、鯨偶蹄目ウシ科の1亜科。模式属ブラックバック属(アンテロープ属)。

ウシ科をウシ亜科とアンテロープ亜科に2分する分類もある[1][2]が、ここではさらに細分したアンテロープ亜科について述べる[3]。ただしこのアンテロープ亜科は多系統である[1][2][3]

目次

分布

アフリカ大陸ユーラシア大陸

形態

最大種はダマガゼルで、体長 145–172 cm、体重 40–85 kg。最小種はローヤルアンテロープ体長 45–55 cm、体重 1.5–2.5 kg。

ブラックバック族は多くの種が雌雄共に角が生えるが、ローヤルアンテロープ族は主にオスのみ角が生える。

系統

ウシ科


ブラックバック族

ブラックバック亜族



ブラックバック属 Antilope



ガゼル属 Gazella




トムソンガゼル属 Eudorcas



ダマガゼル属 Nanger






スプリングボック属 Antidorcas



ジェレヌク属 Litocranius





サイガ属 Saiga



オリビ亜族

オリビ属 Ourebia



ボック亜族


ベイラ属 Dorcatragus



ディクディク属 Madoqua




ボック属 Raphicerus



チベットガゼル亜族

チベットガゼル属 Procapra



クリップスプリンガー族

クリップスプリンガー属 Oreotragus



ダイカー亜科 Cephalophinae



リーボック亜科 Peleinae




ブルーバック亜科 Hippotraginae



ヤギ亜科 Caprinae






インパラ亜科 Aepycerotinae


ローヤルアンテロープ族

ローヤルアンテロープ属 Neotragus





ウシ亜科 Bonvinae



[2][4][3]

ブラックバック亜科は3族(ブラックバック族 + クリップスプリンガー族 + ローヤルアンテロープ族)からなるが、それらは単系統を成さず多系統である。

分類

ブラックバック族 Antilopini

ブラックバック亜族 Antilopina

オリビ亜族 Ourebina

ボック亜族 Raphicerina

チベットガゼル亜族 Procaprina

クリップスプリンガー族

系統位置は不確実で、ブラックバック族の姉妹群[3]、あるいは、ダイガー亜科の姉妹群である[1][2][4]

ローヤルアンテロープ族

系統的には離れており、おそらくインパラ亜科に近縁である[1][2][4][3]。しばしばローヤルアンテロープ亜科 Neotraginae に分離される。

生態

草原森林、高山帯等の様々な環境に生息する。縄張りを形成し、特定の場所に臭腺を擦りつけたり尿を撒いたり糞を積み上げることで縄張りを主張する。危険を感じると物陰に隠れて相手をやり過ごしたり、走って逃げる。

食性は植物食で、草や木の、若芽、などを食べる。

繁殖形態は胎生。1回に1頭の幼獣を産む。

人間との関係

開発による生息地の破壊、狩猟などにより生息数が減少している種もいる。

出典

参考文献

  • 今泉吉典、松井孝爾監修 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社1984年、110頁。
  • 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科4 大型草食獣』、平凡社1986年、134-141頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社2000年、56-59、161-164、166頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社、2000年、44、153-154頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』、講談社、2000年、48、156-157頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 動物』、小学館2002年、100-101頁。




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