アルセとは? わかりやすく解説

アルセ

名前 Arce

アルセスト

(アルセ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/13 07:17 UTC 版)

アルセスト
Alcest
2011年
基本情報
出身地 フランス
ラングドック=ルシヨン地域圏
ガール県 Bagnols-sur-Cèze
ジャンル ブラックメタル(初期)
シューゲイザー
ポストメタル
ブラックゲイズ
活動期間 2000年 -
レーベル Drakkar Productions
Northern Silence Productions
Prophecy Productions
公式サイト www.alcest-music.com
メンバー ネージュ (ボーカルギターベースキーボード)
ヴィンターハルター (ドラム)
旧メンバー Argoth (ベース)
Aegnor (リードギター)

アルセスト(Alcest)は、2000年フランスで結成されたブラックメタルプロジェクト。シューゲイザーポストロックの要素とブラックメタルを組み合わせることで、ブラックゲイズとも呼ばれるスタイルを提示した。

メンバー

現在のメンバー

  • ネージュ (Neige) (Vocal,Guitar,Bass,Keyboards)
1985年生まれ。Amesoeurs、Mortiferaなど多くのバンドで活動している。
  • ヴィンターハルター (Winterhalter) (Drums)

旧メンバー

  • Argoth (Bass)
  • Aegnor (Guitar)

ライブメンバー

  • Indria (Bass)
  • Zero (Guitar,Backing vocal)

来歴

2000年、フランスでNeigeによるソロプロジェクトとして発足。後にArgoth(Ba)とAegnor(Gt)が加入し、3ピースバンドとして活動を開始する。

2001年、Drakkar Productionsから4曲入りデモ『Tristesse Hivernale』をリリース。現在とは異なり、プリミティブブラックメタルに近い音楽性だった。しかし、この年にArgoth(Ba)とAegnor(Gt)が脱退。

2005年、EP『Le Secret』をリリース。このEPではドラムを含めてネージュがすべての楽器を担当していた。

2007年、Prophecy Productionsから1stアルバム『Souvenirs d'un Autre Monde』をリリースし、世界各所から絶大な名声を受ける。また、このアルバムは日本盤がQuince Recordsからリリースされた(現在は廃盤)。

2009年、ヴィンターハルター(Dr)が加入。現在のメンバー構成となる。

2010年、2ndアルバム『Écailles de Lune』をリリース。

2011年、2005年にリリースしたEP『Le Secret』に現在のメンバーで再録した音源を追加してリリース。

2012年、3rdアルバム『Les Voyages de l'Âme』をリリース。9月末にはVampilliaの主催する「いいにおいのする」シリーズのイベントで初の来日公演を行った[1]。特に東京公演はソールドアウトとなる人気ぶりで追加公演がアナウンスされた。

バンド名について

バンド名自体に特に意味はないが、アルセスト(Al-sest)という響きが音楽性に合うという理由で命名された[2]

クインス・レコーズ[3]やDisk Unionが発売した国内盤ではアルセという表記がされていたが、その後4thアルバムの国内盤ではアルセストという表記がなされている[4]Sighの川嶋によればこのスペリングで語末のstを発音しないのはフランス語でも稀であるという[5]

コンセプトと音楽的特徴

Alcestのサウンドは、Neigeが幼少の頃から夢見てきた、『Faily Land』という空想世界への憧憬にコンセプトを持つ。その空想世界が他人に理解され辛いため、そうした心情を音楽として表現しているとNeigeは語る。歌詞はすべてフランス語で書かれているが、これは「なかなか英語では表せない細かい描写を伝えられるから」だという[3]

影響を受けたアーティストについて、Neigeはこう語っている。「Alcestは他のバンドから影響を受けていないと思っている。そのほうがどんなジャンルからも離れた、自由な世界観を醸し出せるから。」しかし、その一方で彼は普段よく聞くアーティストとして、ジョイ・ディヴィジョンデッド・カン・ダンスザ・キュアーデペッシュ・モード、そして90年代のノルウェイジャン・ブラックメタルを挙げ、「(Alcestが)あえて比較されるバンドがデッド・カン・ダンスなら嬉しい」と語っている[3]

ディスコグラフィ

スタジオアルバム

邦題はディスクユニオンより発売された日本仕様盤による。

  • 2007年 - Souvenirs d'un Autre Monde - 別世界への追慕
楽曲Sur l'autre rive je t'attendraiではAmesoeursのAudrey Sylvainがゲストヴォーカルとして参加している。
  • 2010年 - Écailles de Lune - 月鱗悲散
  • 2012年 - Les Voyages de l'Âme - 魂魄の旅路
  • 2014年 - Shelter - シュエルター
  • 2016年 - Kodama
  • 2019年 - Spiritual Instinct
  • 2024年 - Les Chants de l'Aurore

シングル

EP

女性ヴォーカルが参加していると誤解されることが多いが、Neigeが一人で歌っている。2011年にリイシュー盤がリリースされた。

スプリット

  • 2007年 - Aux Funérailles Du Monde / Tristesse Hivernale with Angmar
  • 2009年 - Alcest / Les Discrets with Les Discrets

ライブアルバム

デモ

脚注

  1. ^ いいにおいのするALCEST JAPAN TOUR 2012”. 2014年10月4日閲覧。
  2. ^ Alcest's Neige Interview”. 2014年10月4日閲覧。
  3. ^ a b c 荒木陽路美 (2007). スーヴェニール・ダン・オータ・モンド. Souvenirs d'un Autre Monde (CDライナー). アルセ. 日本東京都: クインス・レコーズ. QRCO-57。
  4. ^ アルセスト / シュエルター”. 2016年8月23日閲覧。
  5. ^ SIGH 川嶋氏コラム番外編!”. 2014年10月4日閲覧。

外部リンク


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