アメリカ合衆国のショッピングセンターにおけるアンカーストア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 12:02 UTC 版)
「アンカーストア」の記事における「アメリカ合衆国のショッピングセンターにおけるアンカーストア」の解説
ショッピングセンターがいちはやく20世紀半ばから発達したアメリカ合衆国では、20世紀末の段階で、ショッピングセンターの中核となるアンカーストアの有無や、地元資本ではなく全国的なチェーンがアンカーストアとして出店するか否かが、ショッピングセンターの経営を左右すると考えられるようになっていた。アンカーストアは、当初はシアーズ・ローバックに代表される百貨店であったが、百貨店業態の衰退とともに、他の大型店舗をアンカーストアに据える動きも出てきている。 魅力的なアンカーストアの出店は、ショッピングセンターの成功を左右するため、デベロッパーはアンカーストアに対して、他のテナントよりも有利な出店条件を提示することが一般的であるとされる。また、他の比較的小規模なテナントは、特定のアンカーストアが撤退した場合に応じた内容を契約に盛り込むことを求めることがしばしばある。 大規模なショッピングセンターの場合には、アンカーストアが複数おかれることもあり、2つのアンカーストアがある場合は、施設の両端に配置されることがよくある。1992年に開業した、世界最大級の規模をもつモール・オブ・アメリカは、四角形に近い巨大な施設の四隅に、シアーズ、ノードストローム、メイシーズ、ブルーミングデールズと4つの百貨店をアンカーストアとして配置していたが、このうちブルーミングデールズは2012年に撤退した。このように、もともと複数のアンカーストアを配していたショッピングセンターの中には、その一部が撤退した状態で営業を継続している例も増えている。 アメリカ合衆国などにおいてアンカーストアとされることがよくある例としては、百貨店であるシアーズ、メイシーズ、ノードストローム、フォン・マウアー(英語版)、J.C.ペニー、ロード・アンド・テイラー、ニーマン・マーカス、サックス・フィフス・アベニュー、ヤンカース(英語版)、コールズ(英語版)、バーグナーズ(英語版)、ディラーズ(英語版)、カーソンズ(英語版)、ハーバーガーズ(英語版)、エルダー・ビアマン(英語版)、ボストンストア(英語版)、ベルク(英語版)、ブルーミングデールズ、ザ・ボントン(英語版)や、スポーツ用品などを扱うディックス・スポーティング・グッズ(英語版)、バス・プロ・ショップスなどがある。かつて存在した同様の例としては、百貨店ではモンゴメリー・ワード(英語版)、マーヴィンズ(英語版)、イートンズ(英語版)(カナダの百貨店)、ラザルス(英語版)、フォーリーズ(英語版)、マーシャル・フィールズ(英語版)、ヘクツ(英語版)、パリジャン(英語版)、ザンガー=ハリス(英語版)などがあり、スポーツ用品店ではギャリアンズ(英語版)がある。
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