アニメーション部門廃止と東宝との提携
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「ユナイテッド・プロダクションズ・オブ・アメリカ」の記事における「アニメーション部門廃止と東宝との提携」の解説
1964年にアニメーション部門を永久に閉鎖し、UPAのアニメーション作品の版権を売却した後に、アニメーション制作を完全に放棄することで、サパースタインは1960年代のUPAの負債を清算した(ただしマグーやジェラルド・マクボイン・ボイン、その他のUPAキャラクターのライセンスと著作権はUPAが保有した)。これにより、1970年代にデパティエ・フレレング・エンタープライズスタジオは新作アニメーションシリーズ『What's New Mr. Magoo?』を制作する際に、UPAと契約を結んだ。コロンビア映画はUPAの劇場用アニメーションの権利を保有した。テレビ用アニメーションの版権は、現時点(2012年)ではドリームワークス・クラシックの下にある。 その後に、サパースタインは日本の特撮怪獣映画をアメリカで配信するために、東宝株式会社と契約を交わした。アメリカで劇場公開あるいは主にテレビ放映された東宝怪獣映画は新たなカルト映画市場を開拓し、『Creature Double Feature』等の連続テレビシリーズとして纏められてアメリカの若い視聴者に浸透した。それらのシリーズを受け入れた視聴者により、怪獣映画は1970年代から1980年代を通じて人気を博した。1980年代後半に、東宝が『ゴジラ』(1984年版)から始まる怪獣映画の新シリーズ制作を開始すると、UPAは東宝との契約を利用して新作怪獣映画を欧米に広めた。 UPAは今日もなおアメリカにおけるゴジラ映画の版権を所有し続けている。またUPAと東宝との契約は、サパースタインにウディ・アレンの初監督作品『What's Up, Tiger Lily?』を製作させることとなった。現在はドリームワークス・クラシックがほとんどのUPA作品の版権に関する付属権利を所有しているが、近眼のマグーのライセンス権利はUPA自体が保有しており、サパースタインはディズニーの不成功に終わった1997年の実写映画『Mr.マグー』のエグゼクティブ・プロデューサーであった。 クラシック・メディア(現:ドリームワークス・クラシック)とソニー・ワンダーは『Mr. Magoo's Christmas Carol』から始まるマグーのDVDシリーズを2001年から発売している。
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