アナログのカラーテレビ放送方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/26 14:15 UTC 版)
「世界の放送方式」の記事における「アナログのカラーテレビ放送方式」の解説
「地上アナログテレビジョン放送」「地上アナログテレビ放送」などはこの項目に転送されています。この項目では、世界的観点の説明を行っています。かつて日本の地上波で採用されたアナログテレビ方式については「NTSC」をご覧ください。 地上波放送一般の説明については「地上波#放送」をご覧ください。 アナログのカラーテレビ放送方式には大別してNTSC、PAL、SECAMの3方式がある。 NTSCでは、1秒あたり約30枚(≒秒間29.97フレーム)の映像を525本の走査線に分割して放送する。白黒テレビとの互換性が高い。開発したアメリカを中心に、日本・韓国・台湾。フィリピン・中南米(主にブラジルを除く)などで採用されている。 PALでは、1秒あたり25枚の映像を625本の走査線に分割して放送する。NTSCと同様に、白黒テレビとの互換性が高いが、機構は複雑である。開発した西ドイツ(当時、現・ドイツ連邦共和国)を中心に、イギリス等の西ヨーロッパ、ASEAN諸国の大部分、中東の大部分、アフリカの一部、ブラジル、オーストラリアなどで採用されている。日本でも、世界向けテレビ国際放送のNHKワールドTVで、NTSC方式と共にPAL方式も併用採用している。 SECAMは、1秒あたり25枚の映像を625本の走査線に分割して放送する。白黒テレビとの互換性は低いが、機構は単純である。開発したフランスを中心に、ロシア・東ヨーロッパの大部分、旧フランス植民地を中心としたアフリカ諸国、中東の一部などで採用されている。 1秒当たりの画面の更新回数である前述のコマ数は、開発した国家の交流の電源周波数が深く関わっている。
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