アドミラル・ラーザリェフ/フルンゼ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 07:09 UTC 版)
「キーロフ級ミサイル巡洋艦」の記事における「アドミラル・ラーザリェフ/フルンゼ」の解説
太平洋艦隊所属。ソ連崩壊後は、艦名を「アドミラル・ラーザリェフ」と改められて、ストレローク(ウラジオストクから南東数十キロに位置する軍事機密都市)市のアルベーク湾埠頭にて係留保管されていた。 1993年に小事故を起こした際、原子炉が緊急停止された。原子炉の再起動には、艦隊司令官の許可が必要だったのだが、当時、太平洋艦隊司令部は不祥事が相次いで司令官を初めとする司令部要員が頻繁に交代しており、誰も、そこまで気に掛ける余裕が無かったため、再起動命令が出されないまま時間が過ぎ、現在に至る。原子炉が停止した後、グリーンピースのD.ヘンドラーが同基地のラーザリェフを視察し「この艦の原子炉は蒸気発生器が老朽化し、原子炉の再起動手順を知っている専門家が居ないため、原子炉を再起動出来ない」などという結論を下した事があった。 2002年12月6日にも小火災を起こしたが、すぐに鎮火された。2004年、原潜の修理施設があるボリショイ・カーメニ市のズヴェズダ造船所に回航して最低限の修理を行った後、2005年、再びストレロークに戻された。2014年12月には係留保管を続ける為に浮きドックで船体修復作業が実施された。2021年に解体が開始された 。
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