アドメートスの子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 21:05 UTC 版)
このエウメーロスは、テッサリアー地方のペライの王アドメートスとアルケースティスの子で、ペリメーレーと兄弟。イーカリオスの娘でペーネロペーの姉妹であるイプティーメーを妻とした。 ヘレネーの求婚者の1人で、トロイア戦争におけるギリシア軍の武将の1人。木馬に乗り込んだ戦士の1人としても数えられる。 トロイア戦争のさい、エウメーロスはペライの軍勢11隻を率いて参加した。エウメーロスは馬術に長け、彼の2頭の牝馬はアポローンがアドメートスに仕えていた頃に育てたもので、ギリシア軍の中でも特に優れた馬の1つだった。エウメーロスはパトロクロスの葬礼競技では戦車競走に参加し、ディオメーデース、メネラーオス、アンティロコス、メーリオネースと争った。エウメーロスはスタート直後は先頭を切って走ったが、アポローンが2番手を走るディオメーデースの邪魔をしたとき、アテーナーは怒ってエウメーロスの戦車を壊したためエウメーロスは転がり落ちて怪我をし、結局最後にゴールした。それを見たアキレウスはエウメーロスに2等賞を与えようとしたが2着でゴールしたアンティロコスが反対したので、2等賞の代わりにアステロパイオスから奪った鎧をエウメーロスに与えた。後にエウメーロスはアキレウスの葬礼競技にも参加したが、メネラーオスが勝利したとも、エウメーロスが勝利したともいわれる。
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