アウトサイダー・アートとして評価される
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/16 04:43 UTC 版)
「宮間英次郎」の記事における「アウトサイダー・アートとして評価される」の解説
宮間英次郎はそのパフォーマンス活動の初期から、世の変わった人々を追いかける活動を行っている畸人研究学会から注目されていた。そして畸人研究学会からの紹介で、特殊漫画家の根本敬や写真家の都築響一が宮間の活動に注目をするようになった。 そして派手な被り物をかぶって首都圏の繁華街に出没する宮間のことを、『世界超偉人伝説』など、テレビ番組でも取り上げられるようになった。 2006年、ボーダレス・アートギャラリー NO-MA(現ボーダレス・アートミュージアム NO-MA)で行われた、高齢になってから旺盛な創作活動を行うようになったアーティストたちを取り上げた展覧会「快走老人録」に、宮間の被り物作品が出品されることになった。それまで宮間の活動に注目する人はいたが、その作品が展覧会に出品されるのは快走老人録が初めてのことであった。 スイス・ローザンヌにある世界的に著名なアウトサイダー・アート専門の美術館であるアール・ブリュット・コレクション館長のリュシエンヌ・ペリーは、2006年11月、来日して日本のアウトサイダー・アートを調査していた。その際、開催中の快走老人録を見て、展示されていた宮間の作品を、神戸の知的障害者の施設に入居しながら段ボールに独自の絵画を描き続けている小幡正雄とともに高く評価した。 その結果、宮間英次郎の被り物作品は、2008年2月から2009年1月にかけてアール・ブリュット・コレクションで行われた「日本展」の出展作家の一人として選ばれた。宮間の作品は「日本展」終了後、アール・ブリュット・コレクションに収蔵される。 なお、宮間はアール・ブリュット・コレクションでの「日本展」のオープニングに、アール・ブリュット・コレクションから招かれた。宮間は生まれて初めての外国に、これもまた生まれて初めての飛行機に乗って出かけ、ローザンヌでも日本で行っているのと同じように、被り物をかぶって街中を練り歩いた。
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