アイスキャップの山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 05:31 UTC 版)
月山山頂一帯のなだらかな地形部には、氷河の拡張した時代に氷帽氷河(アイスキャップ)が存在していた可能性が地形学者の五百澤智也により指摘されており、四ツ谷川上流にある牛首カール3か所は、複合涵養域谷氷河のU字谷地形であり、その下部の解析谷には底堆石層の露頭が存在する。また五百澤は近世の月山での講中登山などの記録の古文書での記載に着目し、数百年前の月山では夏季にもかかわらず多量の残雪があった事にも言及しており、元禄2年(1689年)6月6日(新暦7月23日)に月山に登った松尾芭蕉が記した奥の細道での 雲霧山気の中に氷雪を踏んで登ること八里、更に日月行道の雲関に人かとあやしまれ、息絶身こごえて、頂上にいたれば日没して月顕わる — 松尾芭蕉、奥の細道 この芭蕉の記載から、はからずも芭蕉は夏季における氷雪の記録を残してくれていると指摘している。
※この「アイスキャップの山」の解説は、「月山」の解説の一部です。
「アイスキャップの山」を含む「月山」の記事については、「月山」の概要を参照ください。
- アイスキャップの山のページへのリンク