ワンクリック(わんくりっく)
ワンクリックとは、商品の届け先やクレジットカードの番号などの個人情報をあらかじめ登録しておくことで、チェックアウトの手順を簡略化できるようにしたシステムのこと。
インターネットを通じてアクセスしてきた顧客に対し、住所やカード番号などのわずらわしい入力作業を省略し、IDとパスワードの入力だけで商品の購入ができるようにするものだ。マウスを一度クリックするだけで購入の決済ができることから、ワンクリックを呼ばれている。
この「ワンクリック」技術は、オンライン書籍販売大手のアマゾン・コムが1997年、米国特許商標庁に特許を申請し、2年後の1999年に認可が下りて特許権を成立させた。しかし、アマゾンと同業のバーンズ&ノーブル・コムが類似の技術を使った「エクスプレス・チェックアウト」を開始し、両者の間で訴訟となっているところだった。
商品を販売するウェブサイトでは、ワンクリックのように顧客にとって便利なシステムは欠かせない。先行して特許を取得した権利者の利益を認めるのか、それとも電子商取引(イー・コマース)における全体の利益を優先させるのか。インターネットの商用利用の未来がかかっているようにも見える。
▲関連キーワード「特許権」
▲関連キーワード「ビジネスモデル特許」
(2002.03.11更新)
Weblioに収録されているすべての辞書からワンクリックを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書からワンクリック を検索
- ワンクリックのページへのリンク