ルンルン (バーチャルYouTuber)とは? わかりやすく解説

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ルンルン (バーチャルYouTuber)

(るんちょま から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/02 21:37 UTC 版)

ルンルン
Lunlun
デザイナー おしぷ/ひつじ(イラストレーション)[1]
詳細情報
愛称 ちょま、るんちょま[2]
性別 不明
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ルンルン
人物
職業 バーチャルYouTuber[2]
身長 約40cm[3][4]
YouTube
チャンネル
活動期間 2024年 - [5]
ジャンル 雑談[2]ゲーム実況[6][7]音楽[8][9]朗読[10]
登録者数 74.0万人[11]
総再生回数 72,747,676 回 [11]
事務所(MCN にじさんじ[5][12]
挨拶 ランラン、リンリン、飛ばして、レンレン、ロンロン、戻してルーンルン。「あやかき」の猛獣・ルンルンです。[13]
チャンネル登録者数・総再生回数は
2025年6月25日時点。
テンプレートを表示

ルンルン: Lunlun[4][15])は、ANYCOLORが運営するグループにじさんじバーチャルYouTuberである。ユニット「いずれ菖蒲か杜若」に所属し、2024年6月19日より活動を開始した[15]

活動では雑談、ゲーム実況、音楽(ラップ)、朗読などをYouTubeに生配信ないし動画投稿しており、音楽では歌ってみたを投稿するほか、自身が作詞した楽曲を持つ。活動が間もないなかで、同グループから非人間型のバーチャルYouTuberとして登場したことで注目を浴び、複数のメディアに取り上げられた。

趣味は読書と音楽。「いずれ菖蒲か杜若」やグループの先輩にあたるでびでび・でびると共に活動を行うことがある[7]。また、ギャルを好んでいる。

活動

2023年11月17日にバーチャルYouTuberグループのにじさんじを運営するANYCOLORは、タレント育成プロジェクト「バーチャル・タレント・アカデミー」(VTA)の新たな候補生を募るに従い、「VTAマスコットライバーオーディション」を同日から同年の12月11日まで実施すると発表した[16]。ルンルンはこのマスコットオーディションの合格者である[2][12]

2024年6月19日に、にじさんじ内のユニット、「いずれ菖蒲か杜若」のメンバーとしてデビューすることが発表され、当日からX(Twitter)での投稿活動や参加曲のリリース(#音楽を参照)が行われた。6月22日21時(日本時間)にYouTubeで初の生配信を実施した[3][5][12]

初の配信から4日後の6月26日に行ったホラーゲーム8番のりば」のゲーム実況では、恐怖から大号泣をした姿がネットメディアのねとらぼに特集されるなど注目を集めた[6]

9月にはいずれ菖蒲か杜若のメンバーが東京都明治神宮外苑聖徳記念絵画館で開催されたイベント「TOKYO LIGHTS」のアンバサダーを務めた。ルンルンもその一員として起用され、9月12日にはメンバーの綺沙良とともにプレオープニングイベントに出演した[17]

12月20日、YouTubeのチャンネル登録者数50万人突破を記念してLINEスタンプが発売された[18]。また、活動半年を記念したグッズとして、ぬいぐるみが発売された[19]

2025年6月10日、デビュー1周年を記念して表紙&巻頭特集の『コンプティーク』が発売された[20]

普段はYouTubeで雑談[2]ゲーム実況[6]朗読[10]の生配信、音楽活動を行っている。

「いずれ菖蒲か杜若」のメンバーとはYouTubeでの配信やプロモーションなどで共に活動を行うことがある[3][21][17][13]

音楽

ルンルンは歌ってみたの投稿や配信、楽曲制作を通して、音楽活動を行っている[2][8][9][10]

2024年6月22日にバーチャルYouTuberとして活動をはじめたその日には、いずれ菖蒲か杜若のデビュー曲「シャオシャオ蘭々♪」のボーカルに参加[3][22]

はじめての生配信であった6月22日の配信では、自身が作詞を務めたラップソング「MORE and MORE」の一部を公開。楽曲は翌日にあらためて動画が投稿され[2]7月19日にデジタルリリースされた。楽曲はsunfluによるビートにのせ、ポエトリーリーディングのようなラップスタイルになっている[8]

また、初配信をした6月22日に、いずれ菖蒲か杜若は各メンバーで歌ってみた動画をリレー形式に投稿する企画「あやかきミュージック・アワー」を行っており、ルンルンはamazarashi「スターライト」をカバーした[8][9]

その一方で、ルンルンは歌に自信がなく、『日経エンタテインメント』の2024年10月取材当時では「下手だと思っています」「ユニットのみんなに追いつくことだけを考えています」と答えている[10]

キャラクター

ルンルンは、「もうじゅう」を自称している[7]。白いボディになどを連想させるような長い耳が生え、頭などからは狐火のようなものが出ている[2]。一人称は「ちょま」を使用しており[7][8][10]、リスナーのことは「お人間さん」と呼ぶ[7][23]。リスナーからは「るんちょま」と呼ばれている[7]。常に敬語を使う丁寧で語彙力の高い話し方をしており、あどけない声を出す[2][7][9]

ルンルンは活動を始める前の一部が記憶喪失になっていると話しており[10][13]、『日経エンタテインメント』の取材では、どこからか地球に落ちてきて研究所に収容され、言葉が話せることから、身柄がにじさんじに渡されたことがきっかけとなり、バーチャルYouTuberとして活動をしていると答えている[10]。活動以前に見てきたにじさんじの所属タレントとして、ジョー・力一周央サンゴの名前をあげている[10]

愛読家で[10][23]、『日経エンタテインメント』では特に谷川俊太郎の名をあげ、他にも村田沙耶香コンビニ人間」、朝井リョウ正欲」のタイトルをあげた[10]。雑誌『アニメージュ』の取材でおすすめする漫画を聞かれた際には『チ。-地球の運動について-』をあげていた[23]。また、音楽が趣味であると初配信で言及しており、BUMP OF CHICKENやamazarashiなど日本のロックを聞いている[2]

同グループの先輩でマスコットキャラクターの呼び声もあるでびでび・でびるとは「でびるんるん」としてコラボ配信などをすることがあり[7]、2025年4月には『ちゃおプラス』で二匹が主役の「でびるんしぇあはうすっ」が連載開始した[24]。また。黒井しばを含めた三匹の「ふらっふぃい」というユニットでも活動している。

ギャル

ギャルを好んでおり、『アニメージュ』のインタビューで「該当するにじさんじの先輩に囲まれて、デコられたいという欲があります!」と答えている[13]

学園アイドルマスター』の紫雲清夏のファンを公言している。2025年7月号のコンプティークでは紫雲清夏役の湊みやとの対談が実現した[20]

評価と受容

メディアでは、非人間型のバーチャルYouTuberとして登場したことで注目を受け[2][8][9][21]、それに起因して、活動が間もないなかでチャンネル登録者数を伸ばし、人気を獲得した[9][8][7][10][23]

美学者の難波優輝は、2024年にバーチャルYouTuberをおもちゃ扱いすることについて考察するコラムを執筆しており、ルンルンについても言及。「握りつぶしたい」「叩きたい」といったからかったコメントなどが「単にライバーに恐怖や不快感を与えることにつながるだろう」と批判している[25]

SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング機関『SHIBUYA109 lab.』が、2024年10月から11月にかけて、15歳から24歳の女性469名に対して行ったアンケート調査「SHIBUYA109 lab.トレンド予測2025」で、ルンルンは「ヒト部門」にノミネートした[26]

「スターライト」の歌ってみたは複数の専門家に評価されている。KAI-YOUでライターの古月は「ルンルンさんがかわいく明るく歌うことで、原曲より更に希望を感じられるような、その笑顔で前へ引っ張られる感覚になる。」と評価[2]。また、MoguLiveでライターのたまごまごは連載記事「この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画」の一作に選出。たまごまごも原曲との違いに大きく着目をしており、「ルンルンとしてのアイデンティティは決してぶれないままにこの作品を表現しており、新しい解釈の『スターライト』を聴かせてくれました。」と評価した[9]

出演

イベント

ゲーム

  • ピグパーティ(2024年11月2日 - 11月30日)[30]

舞台

  • パルコ・プロデュース2025『カタシロ〜Relive vol.2〜』(2025年8月5日〈予定〉、PARCO劇場) - もう一人の患者 役[31][32]

連載

その他

音楽作品

  • 「シャオシャオ蘭々♪」(2024年6月24日、いずれ菖蒲か杜若: 歌)[3][22]
  • 「More and More」(2024年7月19日、作詞、歌、イラストレーション、題字、映像[8][35]
  • 「新天体」(2024年12月26日、作詞、歌、映像[36]

脚注

出典

  1. ^ @sheep_mixture (22 June 2024). “にじさんじよりデビューしましたルンルンちゃん (@mo_lunlun_gu) を拾わせていただきました!譲渡済!”. X(旧Twitter)より2024年10月22日閲覧.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 古月「にじさんじの新生物「ルンルン」とは? マスコット的可愛さに秘めた才能」KAI-YOU、2024年6月29日。2024年10月22日閲覧
  3. ^ a b c d e 【にじさんじ】ユニット“いずれ菖蒲か杜若”(あやかき)がデビュー。初配信は6月22日19時よりリレー形式で実施」『電撃オンライン』KADOKAWA、2024年6月19日。2024年10月22日閲覧
  4. ^ a b アニメージュ 2024, p. 84.
  5. ^ a b c Yugaming「にじさんじ、新人は4名と“1匹” VTuberユニット「いずれ菖蒲か杜若」デビューKAI-YOU、2024年6月19日。2024年10月22日閲覧
  6. ^ a b c コンタケ「にじさんじ新人が“デビュー4日目”の配信で大号泣してしまい視聴者から応援と笑い 「こっちも泣けてきた」「ガチ泣きw」」『ねとらぼ』ITmedia、2024年6月28日。2024年10月22日閲覧
  7. ^ a b c d e f g h i 柴田ゆり「【でびるんるん】癒しを求めている人におすすめ! 可愛いだけじゃない「でびるんるんコラボ」の魅力とは?」『animate Times』アニメイト、2024年7月1日。2024年10月22日閲覧
  8. ^ a b c d e f g h にじさんじの謎の生き物「ルンルン」自ら作詞したラップ楽曲を配信リリース」KAI-YOU、2024年7月19日。2024年10月22日閲覧
  9. ^ a b c d e f g たまごまご「この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~6月28日)」『MoguLive』Mogura、2024年7月1日。2024年10月22日閲覧
  10. ^ a b c d e f g h i j k 一翔剣 2024.
  11. ^ a b ルンルン / Lunlun【にじさんじ】」『YouTube。2024年10月22日閲覧
  12. ^ a b c ノンジャンル人生「にじさんじ、4名&1匹の新ユニット「いずれ菖蒲か杜若」がデビュー!」『MoguLive』Mogura、2024年6月19日。2024年10月22日閲覧
  13. ^ a b c d アニメージュ 2024, p. 86-87.
  14. ^ @mo_lunlun_gu (26 June 2024). “10万人登録者数さんについて”. X(旧Twitter)より2024年10月22日閲覧.
  15. ^ a b VTuber / バーチャルライバーグループ「にじさんじ」より、新たに4名と1匹がデビュー!本日2024年6月19日(水)より活動開始!”. にじさんじ. ANYCOLOR (2024年6月19日). 2025年1月18日閲覧。
  16. ^ 浅田カズラ「VTuber育成プロジェクト「バーチャル・タレント・アカデミー(VTA)」と「NIJISANJI EN」所属タレントオーディション開催!」『MoguLive』Mogura、2023年11月17日。2024年10月22日閲覧
  17. ^ a b c にじさんじ綺沙良&ルンルン、『TOKYO LIGHTS』プレオープニングイベントに登場 ChroNoiR&ROF-MAOとあやかきの楽曲でオープニングショー」『ORICON NEWS』オリコン、2024年9月12日。2024年10月22日閲覧
  18. ^ 「にじさんじ」ルンルン、LINEスタンプを発売 るんちょまの名言「前に行っちゃうんだよね」「己が弱いとつゆ知らず」など」『ORICON NEWS』オリコン、2024年12月20日。2024年12月21日閲覧
  19. ^ にじさんじ「ちょまぬい」が可愛すぎると話題に!ルンルンたち「いずれ菖蒲か杜若」がメイドになっておもてなし」『INSIDE』イード、2024年12月18日。2025年1月4日閲覧
  20. ^ a b コンプティーク 2025年7月号角川書店。2025年6月10日閲覧
  21. ^ a b 浅田カズラ「花譜Ch登録者100万人到達、しぐれうい「ロリ神」1億回再生 大台を記録したVTuber業界の動き」『リアルサウンド テック』〈Weekly Virtual News〉、blueprint、2024年6月24日。2024年10月22日閲覧
  22. ^ a b いずれ菖蒲か杜若(珠乃井ナナ、司賀りこ、梢桃音、綺沙良、ルンルン)『【MV】シャオシャオ蘭々♪ / いずれ菖蒲か杜若 (AV1)ANYCOLOR、2024年6月19日。
  23. ^ a b c d アニメージュ 2024, p. 85.
  24. ^ a b にじさんじのVTuberけもの2匹「でびでび・でびる」と「ルンルン」が、まんがになっちゃいます!?ちゃおプラスでれんさい決定!!小学館。2025年3月26日閲覧
  25. ^ 難波優輝「「インターネットのおもちゃ」としてのVTuber からかいを誘う“おもちゃ的労働”の魔力」『KAI-YOU Premium』KAI-YOU、2024年7月27日。2024年10月22日閲覧
  26. ^ SHIBUYA109 lab. MATEが選ぶSHIBUYA109 lab.トレンド予測2025」SHIBUYA109エンタテイメント。2024年12月5日閲覧
  27. ^ スペシャルオープニングショー」TOKYO LIGHTS 2024実行委員会。2024年12月5日閲覧
  28. ^ あやかき『秋の蘭阜祭り』」ANYCOLOR。2024年12月5日閲覧
  29. ^ にじさんじ歌謡祭」ANYCOLOR。2024年12月5日閲覧
  30. ^ サイバーエージェント、アバターSNSアプリ「ピグパーティ」でにじさんじ所属の「ルンルン&珠乃井ナナ」とのコラボキャンペーンを開催中」『gamebiz』ゲームビズ、2024年11月5日。2024年12月5日閲覧
  31. ^ TRPG「カタシロ」舞台版の第2弾、加藤シゲアキ・山里亮太・安元洋貴ら参加”. ステージナタリー. ナターシャ (2025年6月26日). 2025年6月26日閲覧。
  32. ^ パルコ・プロデュース2025『カタシロ〜Relive vol.2〜』作品概要”. PARCO STAGE. 2025年6月26日閲覧。
  33. ^ モバイル Suica×にじさんじ (PDF)JR東日本。2025年2月26日閲覧
  34. ^ 「にじさんじ」が通勤・通学時間に“虹”をかける——『にじいろ相談室』が番組配信プラットフォーム「TRAIN TV®」にて2025年6月23日(月)より期間限定で放映!」ANYCOLOR。2025年6月23日閲覧
  35. ^ ルンルン『【オリジナルラップ】MORE and MORE【ルンルン / にじさんじ】 (AV1)』ANYCOLOR、2024年6月23日。
  36. ^ ルンルン『【オリジナルラップ】新天体【ルンルン / にじさんじ】 (AV1)』ANYCOLOR、2024年12月26日。

参考文献

外部リンク




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