郵便事業(ゆうびんじぎょう)
郵便事業は公益事業の一つである。郵便法に基づき、郵便局が郵便サービスを行う。取り扱うのは、手紙・はがきなどの信書や、小包などである。全国で25,000ある郵便局で、郵便物の収集や配達業務を行う。
手紙・はがきに関しては、郵便局が独占的に提供できることになっている。これは、手紙など「信書」については、郵便法で民間業者の取り扱いを禁止しているためである。
手紙・はがきは郵便局の郵便物の中で、最も取り扱われる割合が高いものである。手紙は総郵便物の約半数、また、はがきは総郵便物の約25%を占めている。この2つで、取り扱い点数の約4分の3を占めている。
小包に関しては、郵便局とともに民間宅配業者もサービスを提供している。たとえば、「ペリカン便」や「宅急便」など、小包の取り扱いシェアでは民間の方が郵便局を上回っている。
最近では、郵便局と宅配業者の競争が激しくなっている。特に、「信書」以外なら宅配業者で取り扱えるため、信書の範囲をめぐっての争いも生じている。実際、1999年には「地域振興券」を請け負おうとしたヤマト運輸と郵政省との間でトラブルがあった。
(2000.12.03更新)
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