めっき方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/07 01:03 UTC 版)
溶融亜鉛めっき 熱漬法とも。鉄を高温で溶けた亜鉛の中につけて付着させる。めっき厚は一般的に大きくなり、防錆力は大きい。ドブづけという方法では、亜鉛が大量にめっきされる。道路標示板の柱などにこのような方法のものが多い。塗装を施すこともあるが、素地のまま(銀色)で使われることも多い。薄い鉄板をドブ付けすると歪むので、鋼材や鋼板に一定の厚みが必須。記号はSGCC。 めっき後、鋼鈑表面に現れる花紋をスパングル(spangle)と呼ぶが、これはめっき槽から出た鋼板の冷却時に亜鉛が結晶化することによる 。レギュラースパングルは鉛(Pb)やアンチモン(Sb)を添加して成長させたもので、ミニマムスパングル、ゼロスパングルはそれらの不純物を取り除くか、結晶化が進まないよう冷却を早める事により得られる。従来は亜鉛めっき特有のレギュラースパングルが好まれてきたが、鉛フリーの要求からゼロスパングルも使われるようになっている。 電気亜鉛めっき 鋼材や鋼板をめっき槽に漬けて、電気を介して亜鉛をめっきする方法。めっき厚は薄いが、均一にめっきできる。塗料の付着がよいので、塗装する場合に良く使われるが、電化製品やコピー機の内部(見栄えに影響しない箇所)では、塗装せずに使うこともある。記号はSECC、SEHCなど。 さらにプレス加工性や塗装性を向上させるため、表面をリン酸塩で処理することを「パーカー処理」や「ボンデ処理」と呼ぶ。ボンデ鋼板は自動車車体などに用いられている。
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