めっきあり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/19 05:33 UTC 版)
冷延鋼板にめっきをした「めっき鋼板」に塗料を塗布するもの。JISではめっきの種類に応じて3種類の規定が存在する。 塗装溶融亜鉛めっき鋼板(JIS G 3312)…溶融亜鉛めっき鋼板を原板にしたもの。カラー鋼板の標準品で、流通量も多い。 塗装溶融亜鉛-5%アルミニウム合金めっき鋼板(JIS G 3318)…溶融亜鉛-5%アルミニウム合金めっき鋼板(ガルタイト(ガルファン))を原板にしたもの。流通量はごく少量。 塗装溶融55%アルミニウム-亜鉛めっき鋼板(JIS G 3322)…溶融55%アルミニウム-亜鉛めっき鋼板(ガルバリウム鋼板)を原板にしたもの。年々生産量が増加している。 この他に、メーカー各社の独自めっき商品を原板にした商品(日新製鋼の「ZAM」、日鉄住金鋼板の「スーパーダイマ」、JFE鋼板の「エコガル(ただし、これは規格上Bに含まれる)」など)も、ごく少量ながら流通している。めっき材を原板にしている他、その表面を塗料で被覆することで、板全体としての耐食性が飛躍的に高まるため、住宅屋根など屋外使用を中心に幅広い需要がある。なお、耐食性は(めっき原板の特性に応じて)1から3に向かうほど向上する。また、電気亜鉛めっき鋼板を原板にしたカラー鋼板も存在する。亜鉛付着量が少ないため、屋外用途には適さないものの、屋内用途には十分な耐食性を有しており、表面仕上がりが溶融亜鉛めっき材に比べて良好であることなどから、家電製品などに一定の需要がある。なお、この製品に関しては、JISは制定されていない。
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