溶融亜鉛めっきとは? わかりやすく解説

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溶融亜鉛めっき


溶融亜鉛めっき

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/09 10:27 UTC 版)

溶融亜鉛めっき鋼材表面の斑模様

溶融亜鉛めっき(ようゆうあえんめっき:"hot dip galvanizing")とは、鋼材防錆処理の一種である。現場では正式名称はあまり使われず、めっき槽に浸ける様子から、俗にドブづけテンプラなどと呼ばれるのが一般的である。

概要

鋼材の表面に亜鉛合金層を形成することで、亜鉛の犠牲的防食作用により、鋼材の腐食を抑制する。 屋外に設置される鋼構造物の防食処理として広く採用されており、身近なものとしては送電鉄塔などが挙げられる。

環境条件が良好であれば数十年に渡る防食効果が期待できる一方、重工業地帯海浜地区などでは、寿命は著しく短くなるといわれている。


めっきされた当初は亜鉛光沢色が見られるが、に晒されると、酸化被膜ができて白くなる。

規格

溶融亜鉛めっきの作業工程は、JIS H8641によって以下のように定められている。

  1. 鋼材表面の脱脂(10%アルカリ溶液槽)
  2. 酸洗(7 - 10 %硫酸溶液槽)
  3. フラックス(飽和塩化亜鉛アンモニウム溶液槽)
  4. めっき(440 - 460 ℃液体亜鉛槽)
  5. 冷却(温水槽もしくは空冷

めっきされた鋼材表面には、亜鉛の結晶化による斑模様(spangle)が現れるのが特徴である[1]

脚注

  1. ^ 溶融亜鉛めっき鋼板のスパングル(亜鉛結晶の花柄模様)の種類は? - JFE鋼板(2015年版 / 2015年12月5日閲覧)

関連項目

外部リンク


溶融亜鉛めっき

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 21:03 UTC 版)

亜鉛めっき」の記事における「溶融亜鉛めっき」の解説

詳細は「溶融亜鉛めっき」を参照 高温で溶かした亜鉛鋼材浸し鋼材表面皮膜をつくる処理法のこと。溶かした亜鉛入れ鋼材をつけるさまから「ドブづけめっき」や「てんぷらめっき」と呼ばれる事がある

※この「溶融亜鉛めっき」の解説は、「亜鉛めっき」の解説の一部です。
「溶融亜鉛めっき」を含む「亜鉛めっき」の記事については、「亜鉛めっき」の概要を参照ください。

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