無間地獄
無間地獄(むげんじごく)とは、仏教における地獄の一種である。文字通り「間(ま)のない地獄」を意味し、罪により罰せられる者が絶え間なく苦しみ続ける場所を指す。無間地獄は、八大地獄の中でも最も苦痛が激しく、罪の重さにより滞在時間が無限に伸びるとされる。 無間地獄は、仏教の教えの中で「五逆の罪」を犯した者が落ちるとされる。五逆の罪とは、父を殺す、母を殺す、聖者を殺す、仏身を傷付ける、僧の和合を破る、の五つである。これらの罪を犯した者は、死後無間地獄に堕ち、無間の苦しみを味わうとされる。 無間地獄の概念は、仏教の教義を理解する上で重要な要素であり、仏教徒の行動規範を示す一方で、罪を犯すことの恐ろしさを教える役割も果たしている。また、この概念は、仏教が広まった地域の文化や芸術にも影響を与えている。
無間地獄
無間地獄(むげんじごく)とは、仏教における地獄の世界観である「八大地獄」の最下層にあって最も大きく恐ろしい責め苦を受ける地獄のこと、または、その仏教的地獄になぞらえて《想像を絶する苦難に絶え間なく苛まれる》状況を表現する言い方。
「八大地獄」と「無間地獄」
仏教における八大地獄は、「八大奈落」ともいうが、「等活地獄」から「無間地獄」まで上下8層で構成される。生前に犯した罪が重ければ重いほど、より下層に位置し、より激しい責め苦を受けて苦痛に苛まなければならない。- 等活地獄(とうかつじごく)
- 黒縄地獄(こくじょうじごく)
- 衆合地獄(しゅごうじごく)
- 叫喚地獄(きょうかんじごく)
- 大叫喚地獄(だいきょうかんじごく)
- 焦熱地獄(しょうねつじごく)
- 大焦熱地獄(だいしょうねつじごく)
- 阿鼻地獄(あびじごく)
- 無間地獄(むけんじごく)
無間地獄は地獄の中でも桁外れであり、「他の七地獄すら生ぬるく感じられるほど」の責め苦を受け続ける地獄であるとされる。
無間地獄の「無間」は「間断なく事が続く」という意味の語である。「無間」単独では「むけん」と読まれることが多い。
無間地獄は別名を「阿鼻地獄(あびじごく)」ともいう。「阿鼻叫喚」も八大地獄に由来する言葉である。
「無限地獄」ではない。これは語字・誤変換の類である。
むげんじごくと同じ種類の言葉
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