みるずめす

Juggling用語事典

ミルズメス

読み方：みるずめす
【英】：Mills'Mess

手を交差したり解いたりしながら3つのボールをジャグリングするパターンで、その難易度の高さと芸術的なまでの美しさから3ボールジャグリングの王様と言うべきパターンである。そのインパクトは絶大でこれができるようになりたくてジャグリングを始める人も多い。 見た目には3つのボールが追いかけっこをしているかのように8の字型の軌道を描いて動く。 考案者はスティーブミルズ（SteveMills)。独特のパターンはその考案者の名前で頭韻を踏むように名前をつける習慣があるようで、このパターンの名前はMで頭韻を踏んでいる(日本語に訳すとミルズさんの混乱ということになるだろうか）。この習慣に従っている他のトリックとしてはバークスバレッジ(Burke's Barrage),ルーベンスタインズリベンジ(Rubenstein's Revenge)などがあり、どれもが歴史的にも有名なトリックである。 ミルズメスは3ボールカスケードと投げ方のロジックは全く同じである。言ってみれば3ボールカスケードを独特の投げ方で行っているに過ぎないのである。その投げ方は次の6つの動作で成り立っている。 １．手をクロスした状態(右手が上）で右手でボールを投げる。 ２．手を解いて左手でボールを投げる。 ３．手をクロスした状態で(左手が上）で右手でボールを投げる ４．手をクロスした状態で(左手が上）で左手でボールを投げる。 ５．手を解いて右手でボールを投げる。 ６．手をクロスした状態(右手が上）で左手でボールを投げる。 このミルズメスのコンセプトは非常に応用が広く、実は3ボールカスケードだけでなく、他の3ボールのパターンや、4ボール、5ボールにも適応する事ができる。ジャグルマスターというソフトはいろいろなスタイルのミルズメスを実演してくれるので是非とも見てみて欲しい。 ミルズメスを習得する方法は2個のボールから始めて、動作を1つずつ追って、全体を組み立てる方法と、全く別のトリックから関連付ける方法がある。例えばウィンドミルというトリックを左右交互に行うとミルズメスができる事はよく知られている。