ほうきょうじ

世界宗教用語大事典

ほうきょうじ 【宝慶寺】

①中国陝西省西安城内安伝坊にある寺。俗に花塔寺。隋の仁寿年間（六〇一～〇四）創建。隋の文帝や唐の中宗が行幸し、文宗が五色塔を建てた。石刻仏像は、もと城東光宅坊の光宅寺七宝花台（則天武后の創立）にあった。②福井県大野市笠松にある曹洞宗の寺。薦福山。一二六一（弘長一）年沙弥真空開基、寂円開山。寂円（一二〇七～九九）は中国宋の人で、道元と中国で同門であり、道元を慕って来日、その法流を寂円派という。

ほうきょうじ 【宝鏡寺】

①韓国慶尚北道迎日郡松羅面にある寺。六七（新羅脱解王一一）年西域から伝えられた十二面鏡を埋めて宝鏡寺としたと伝える。円真国師碑（国宝）がある。②京都市上京区寺之内通堀川東入百々町にある臨済宗系尼門跡単立寺院。百々御所とも。旧称福尼寺。応安年間（一三六八～七五）後光厳院の皇女恵厳尼が中興し宝鏡寺に。のち後水尾皇女久厳尼が入室。如大派の法灯を継ぐ。人形供養で有名。