ぶっぱらい
ぶっぱらい
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/19 18:52 UTC 版)
ぶっぱらいとは、病気平癒のためのお祓い、祈祷とされるものである。道場と繋がる手前の部屋に寝具を敷き、病人に扮した者が寝る。枕元には御幣を9本刺した祈祷用の輿(こし)と呼ばれる三方が置かれ、その脇に教主がつく。教主はぶっぱらいの最中、祈祷文を唱えながら御幣で病人に扮した者を摩り続ける。 鳴り物が始まると同時に道場内で一本太刀と同じ踊りが始まり、太鼓の周囲を3回周ったところで道場から飛び出し、太鼓ふり、棒ふり、一本太刀ふりの順に、病人に扮した者が寝ている寝具の上を次々に飛び越える。 鳴り物のリズムが激しさを増し、演者の動作も激しさを増す。鳴り物のうち締太鼓と鉦鼓を打つ奏者は、神霊が乗り移ったように狂気の振りとなって、頭の上に楽器を上げて打ち続ける。楽器を頭にかぶるような動作から、この状態をぶっかぶりと呼ぶ。やがて棒ふりが青竹の棒で寝具の掛け布団を素早く払い除ける。ぶっぱらいという呼び名はこの動作を指したものである。 病人に扮した者は寝ていられなくなり、寝具から離れることによって病気回復の象徴とし、ぶっぱらいは終わる。
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