パリクラブ(ぱりくらぶ)(Paris club)
約1週間の会期で毎年10回くらい、問題を抱える債務国の対外債務に関係のある主要債権国が集まって、パリで話し合いをするもの。フランスが事務局となって運営している。
1956年、アルゼンチンの対外債務の支払いが滞っていたとき、返済時期の繰り延べを決めるため債権国がパリに集まったのがパリクラブの始まり。その後、国際収支の悪化で累積債務問題に直面した国々に対して、返済時期に猶予を与えるなど返済条件を緩めるための話し合いが行われている。
このようなパリクラブが形成されたのは、債権国が国際収支の悪化した債務国から融資などを回収するとき、債務国の経済情勢に配慮しながら、公平かつ確実に行いたいという狙いがある。もちろん、国際通貨基金(IMF)や世界銀行といった正式な国際機関が果たす役割もあるが、パリクラブのような話し合いの場が果たす役割も大きい。
先進7か国財務相・中央銀行総裁会議(G7)は12日、1000億ドル(約12兆円)を超えるイラクの対外債務について、パリクラブを関与させる方針で合意した。融資の返済に免除を認めるかどうかなどが検討課題となる。
(2003.04.14更新)
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