バンカ買
読み方:ばんかがい
バンカ買ひ
読み方:ばんかかい,ばんかがい
- 空鞄の底に仕掛バネありて他人の鞄を上より被せそのまま盗み去る掏児の一種。盗賊刑事の用語。
- 大きな空つぽの鞄で底に仕掛のあるもので、上べは開き、中に鈎があり、人の鞄をパクリと喰つて、一寸押すと鈎を掛るやうに仕掛け、悠然と反り返つて出るやりかたである。
- 〔ス〕乗物の中で働く掏摸の一方法。「バンカ」は鞄の逆語で、買ひは鞄を以て仕事するといふこと。
- 空鞄の底に仕掛けバネをしておき他の鞄の上にかぶせて一緒に盗り去るスリ。
- バンカは鞄のことで、之れには予め底に仕掛のある、用意の鞄を持ち込んで、目差す鞄の上から之をかぶせると、中の仕掛に依つてくわへ込む様になつてゐる、そうして恰も自分の鞄を下げて行くやうな風をして、も一つ被害者の鞄をも入れて行つてしまふのである。
- 底に仕掛けある鞄を持ち待合室などに於て他人が置きし鞄の上よりそれを被せ其のまま盗み去る掏摸を云ふ。「ばんか」は「鞄」の音転。
- かばんを盗むこと。特に底のないかばんを他人の鞄の上にかぶせてぬすむこと。
- 空鞄に仕掛けをし、車中などで他の荷物の上に載せてその荷物を鞄の中に入れ盗み出す(すり手口)。「ばんか」は鞄で、鞄かい(買い)又は鞄替えの意。〔す〕
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