ねずみ講(ねずみこう)
金銭を支払って加入した人が、他に2人以上の加入者を紹介・あっせんし、その結果、出費した額を超える金銭をあとで受け取ることを一般にねずみ講と言う。増殖する加入者の組織が破たんするまで続くことから、無限連鎖講とも呼ばれている。
加入者を3人ずつ増やしていく方法だと、10世代目で59,049人、20世代で35億人もの加入者が集まる計算になる。射幸心をあおる投機に関心を寄せる人もいるが、その多くは経済的な損害を受けるだけで終わる。
組織の破たんから、中国やアルバニアなどで、暴動が起こったという例も報告されている。
ねずみ講は、もともとアメリカで発達したと見られ、1960年代には日本にも上陸し、広がった。ねずみ講がもたらす社会的な害悪を防止するため、1978年には無限連鎖防止法が成立し、ねずみ講は禁止されることになった。ねずみ講を開設・運営すると、3年以下の懲役を科せられる。
最近、インターネットの爆発的な普及によって、電子メールを使ったねずみ講の勧誘が氾濫している。誰でもたやすくメールを送信できるので、けた違いの被害も出るようになっている。うまい話には注意が必要である。
(2001.01.24更新)
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