日本版ロースクール(にほんばんろーすくーる)(law school)
弁護士、裁判官、検察官といった法曹を養成する機関として、ロースクール(法科大学院)構想が浮上している。特に、内閣の司法制度改革審議会でも取り上げられていることから、将来、実現される可能性の高い構想である。
日本で法曹の資格を得るには、司法試験に合格した上で、実務を学ぶ場として2年間の司法修習を受けることになっている。一方、アメリカは、大学卒業後、さらにその上のロースクールに3年間通い、法学を学ぶ。その後、司法試験を受験するというのが一般的である。
日本の司法試験合格率は3%と難関であるが、アメリカの司法試験は、およそ8割が合格する。ロースクールの教育課程が重視されていることの表れとも言える。アメリカの法曹養成制度は、日本の医師養成制度に近い形となっている。
また、大学の中にも、学部課程と修士課程をドッキングさせた一貫性の法学教育を行うところも出てきた。
今後、親しみやすい弁護士、市民感覚を持った裁判官など、社会の潤滑油として機能する法の運用が期待される。
(2000.08.23更新)
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