ながらみ書房出版賞とは? わかりやすく解説

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ながらみ書房出版賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/22 15:21 UTC 版)

ながらみ書房出版賞(ながらみしょぼうしゅっぱんしょう)は、ながらみ書房が主催する短歌文学賞であり、1993年から行われている。毎年、その前年に同社より刊行された歌集・歌書を対象とする。

概要

通例、ながらみ書房が刊行する短歌総合誌『短歌往来』6月号にて、前川佐美雄賞と同時発表される。受賞者には賞状と副賞20万円が授与される。

選考委員は前川佐美雄賞と同一であり、2022年まで佐佐木幸綱三枝昂之佐々木幹郎加藤治郎俵万智の各氏が務めてきた。2023年は委員の交代により、井坂洋子(詩人)・島田修三本田一弘松村由利子の4名で第31回の選考を行った[1]。 なおコロナ禍の影響で、第28回(2020年)の選考は電話会議、第29回(2021年)以降はZoomによるリモート会議にて選考が行われた。

歴代の受賞者

  • 第1回(1993年)小野雅子歌集『花筺』、特別賞:安藤美保歌集『水の粒子』
  • 第2回(1994年)小関祐子歌集『北方果樹』、小橋芙沙世歌集『風宮』
  • 第3回(1995年)小笠原和幸歌集『テネシーワルツ』、小笠原賢二著『終焉からの問い』
  • 第4回(1996年)高田流子歌集『月光浴』
  • 第5回(1997年)和嶋勝利歌集『天文航法』
  • 第6回(1998年)前川佐重郎歌集『彗星紀』、恒成美代子歌集『ひかり凪』
  • 第7回(1999年)飯沼鮎子歌集『サンセットレッスン』
  • 第8回(2000年)高島裕歌集『旧制度』
  • 第9回(2001年)田中拓也歌集『夏引』
  • 第10回(2002年)柴善之助歌集『揚げる』、松村正直歌集『駅へ』
  • 第11回(2003年)黒瀬珂瀾歌集『黒耀宮』
  • 第12回(2004年)寺尾登志子著『われは燃えむよ』
  • 第13回(2005年)菊池裕歌集『アンダーグラウンド』
  • 第14回(2006年)上村典子歌集『貝母』
  • 第15回(2007年)棚木恒寿歌集『天の腕』
  • 第16回(2008年)花山周子歌集『屋上の人屋上の鳥』
  • 第17回(2009年)駒田晶子歌集『銀河の水』
  • 第18回(2010年)藤島秀憲歌集『二丁目通信』
  • 第19回(2011年)滝下恵子歌集『終のワインを』
  • 第20回(2012年)森朝男著『古歌に尋ねよ』
  • 第21回(2013年)山口明子歌集『さくらあやふく』
  • 第22回(2014年)中川佐和子歌集『春の野に鏡を置けば』
  • 第23回(2015年)南鏡子歌集『山雨』
  • 第24回(2016年)小川佳世子歌集『ゆきふる』
  • 第25回(2017年)高山邦男歌集『インソムニア』
  • 第26回(2018年)岩尾淳子歌集『岸』
  • 第27回(2019年)鈴木陽美歌集『スピーチ・バルーン』、田中教子著『覚醒の暗指』
  • 第28回(2020年)田中薫歌集『土星蝕』
  • 第29回(2021年)苅谷君代歌集『白杖と花びら』、清水あかね『白線のカモメ』
  • 第30回(2022年)川本千栄歌集『森へ行った日』
  • 第31回(2023年)糸川雅子歌集『ひかりの伽藍』
  • 第32回(2024年)鈴木英子歌集『喉元を』
  • 第33回[2](2025年)藤澤幸男歌集『はる』

脚注

  1. ^ 前川佐美雄賞・ながらみ書房出版賞”. ながらみ書房. 2023年9月23日閲覧。
  2. ^ 「風信」(朝日歌壇・俳壇)『朝日新聞』2025年5月11日(大阪本社版)11面。

関連項目

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