どら焼きの呼称
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/23 22:42 UTC 版)
近畿方面では、今日どら焼きと呼ばれているものを「三笠」、「三笠焼き」、「三笠まんじゅう」、「三笠山」などと呼ぶことが多い。菓子の外見が奈良県の三笠山に似た形であることに由来する名称で、古くから「三笠」にちなんだ名称が用いられてきたようである。 ただし、「どら焼き」と「三笠(山)」の違いに関しては地域性は無関係であるとされ、二枚の皮の縁を軽くおさえたものが「どら焼き」で互いにくっつくようにつくったものが「三笠(山)」、元々皮が片面焼きだったのが「どら焼き」で両面焼きにしたのが「三笠(山)」、「どら焼き」よりも皮を厚く焼いたのが「三笠(山)」など、皮の形状や製法に違いを求める説が一般的である。 奈良市の近鉄奈良駅近くのひがしむき商店街にある菓子店などでは、通常のサイズのものの他に直径20cm弱の大きな「三笠」を売っている。市内の老舗和菓子店湖月は、毎年4月19日に林神社で行われる饅頭まつりに、直径が32cmと、大きいサイズのさらに2倍、餡が1.9kgも入った巨大な「みかさ」を奉納している。一方で、大阪市の茜丸本舗(株式会社茜丸)の五色どらやきをはじめ、関西でもどら焼きの呼称が使われている商品がある。 老舗カステラ店「文明堂」での商品名は「三笠山」。関西方面の「三笠」の呼び名は、これが起源とも。 名古屋市の老舗和菓子屋両口屋是清での商品名は「千なり」。 富山県などでは「名月」という(満月にたとえたもので、月見の時は月見団子を使用)。
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