デフレーション【deflation】
デフレーション(でふれーしょん)
物価の下落が続くこと
しばしば景気後退期に現れる経済現象で、経済活動の収縮を引き起こする。商品やサービスが売れなくなるので、企業はこれらの価格を引き下げ、消費を呼び込もうと努力するようになる。
物価の下落により、商品やサービスに対する消費者の購買意欲が高まると、再びカネの流れが景気を回復に向かわせる。このように、景気が良いとき(好景気)と悪いとき(不況)を繰り返す景気循環を通じて経済活動が維持される。
しかし、日本経済の現状は、物価の下落が必ずしも消費の拡大に結びついているとは言えない。将来に対する不安などが消費者の財布のひもを固く締めていると見られている。
物価が下落しても商品やサービスが思うように売れないとき、企業は、売上高を大幅に落とすことになる。その結果、人件費の削減や雇用の見直しなどのリストラに踏み切るほか、設備投資を抑制して収益の確保に努める。
すると、家計に影響を与えたり失業率が増加したりと、消費意欲がるる減衰してしまう。このような悪循環に陥り、経済活動が停滞から収縮に向かうことをデフレスパイラルと呼んでいる。
(2001.03.17更新)
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