てこ式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 22:53 UTC 版)
鋭利な金属製の刃と、缶の縁(リム)にひっかける金具から構成され、手動で缶の縁を移動しながら円周方向に蓋を切断していく形式(固定刃型)である。 てこの原理を用い、少ない力で大きな切開力を生み出しており、作用点は刃の切断点で、支点が縁の引っ掛かりであるが、力点は支点の両側にあるタイプと、缶上部に向かって伸びているハンドル部分のみのタイプがあり、後者は押し下げるタイプと押し上げる(引き上げる)タイプの物がある。 缶を切る方向では、押して切るタイプと引いて切るタイプがある。たとえばスイスアーミーナイフに付属の缶切りの場合、ウェンガー社のものは引き、ビクトリノックス社のものは押しタイプである。ウェンガーがビクトリノックス傘下に入った後もブランド毎の異なる形式は引き継がれている。 切断面が鋭利なギザギザになるため、缶の縁の内側に不用意に手をかけた場合、指先に怪我をする場合がある。切り取った蓋の扱いにも同様に注意を要する。
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