【T-5】(てぃーふぁいぶ)
富士 T-5.
海上自衛隊が採用している、サイドバイサイド型のターボプロップ初等練習機。
メーカーは富士重工。
海上自衛隊では、練習機として長らくT-34「メンター」や、それを日本独自に4座化したKM-2を使っていた。
しかし、実用機がレシプロのP2VからターボプロップのP-2JやP-3Cへ代わって久しいため、エンジン特性の習熟や燃料の共用化といった観点から、ターボプロップの練習機が開発されることとなった。
機体構造はKM-2を踏襲しているが、機首が延長されトルクも強くなっているので、バランスを取るため垂直尾翼に後退角が設けられた。
またスピンからの回復訓練も考慮された結果、4座のプロペラ機としては珍しくキャノピーを備え、曲技機として使用することも可能である。
エンジンは420馬力のアリソン250を、350馬力に減格したものを使用している。
また、ターボプロップ化の副次効果として、騒音の低減も果たしている。
本機は山口県・小月基地の第201教育飛行隊(教育航空集団隷下)で運用されている。
関連:ブランエール T-7
スペックデータ
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