つくりと原理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/18 13:49 UTC 版)
ナイフと名が付いているが、鋭利な刃付けが成されている物は稀で、先端が尖っている以外では、その刃先を触っても安全である。その形状は柳葉状の紙の切断に用いる薄くて長く細い部分と、道具として扱うための握りとから成るが、余り強い力で使う道具でも無いため、握りも申し訳程度の、細く・薄く・軽く作られたもので、ここを指で摘んで使用する。 材質的には鉄・ステンレス・プラスチックの物が多く見られるが、余り強度を必要とされないことから、青銅や真鍮・アクリル・ガラスなどといった柔らかい・もしくは脆い素材の物も見られる。特に卓上の華として美しく装飾されたものも多く、高価な物では彫金が施されていたり、象嵌や螺鈿といった物で宝飾されている物も見られる。土産物として稀に木製や竹製のペーパーナイフもあり、木や竹製の物は自作も容易である。 ペーパーナイフで紙を切る原理は、折ったことにより繊維の強度が弱くなった折り目の部分を鋭利ではない刃で引きちぎることで切り分けている。この場合、鋭利な刃物だと繊維の強弱に関係なく紙を切り裂いてしまうため、折り目の通りに切れずに裁断部が刃の走った跡でいびつな形になってしまうことが多い。つまりペーパーナイフは鋭利ではないことにより折り目の形どおり真っ直ぐに紙を切り分けることができることを利点としている。
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